人力車で日本一周の山田さん、仙台に到達-アクシデントから2人で再出発

伊勢から人力車で日本一周の旅を続け、仙台入りした山田さん。道中で知り合った人を乗せることも

伊勢から人力車で日本一周の旅を続け、仙台入りした山田さん。道中で知り合った人を乗せることも

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 三重県伊勢市から人力車を引いて日本一周の旅に出た山田祥平さんが5月10日、仙台市内に到達した。

 人とかかわることが苦手だった自分を変えるため接客業に就きたいと考えていた時、「真剣勝負で人と向き合える人力車に出会った」という山田さん。大学在籍中の6年間を「車夫」として過ごした後、一度は就職するが人力車への思いが捨てられず4カ月で退社。「人と人の心をつなぐ最高のツールである人力車を観光にとどめておくのはもったいない。たくさんの人に人力車を見てもらい、知ってほしい」(同)との思いから、「風プロジェクト」と題して日本一周を決意。昨年5月9日、森下隆生伊勢市長をはじめとする約100人の協力者に温かく送り出されてスタートした。

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 当初の予定通り6月には東京を通過。そこで「運命の出逢い」(山田さん)となる中川水帆さんと出会い、結婚を約束。順調に北上を続けていたが、茨城県内で交通事故に遭い、人力車が壊れてしまうアクシデントに見舞われた。その後、東京からの再出発を目指す山田さんに中川さんが同行を切願。山田さんがこれを聞き入れ、「日本をつなぐふたり旅~喜びを風に乗せて~」と題して今年3月から2人で歩み始めた。

 「心の底から大好きな人力車で自分の夢を貫く後ろ姿を見せることで、一人でも多くの人に夢を持ってもらい、自分らしく生きることの大切さ・面白さを感じてもらえたら」と話す山田さん。今後は岩手に入る予定だが、「細かいルートは決めていない。出会った人とのつながりを大切にして、行き先を決めていく」という。

 伊勢へのゴールは来年11月22日、「いい夫婦の日」を予定。ゴールとともに、旅で出会った方々に「ありがとう」を伝える結婚式を行おうと考えている。「この旅は2人だけのものではなく、みんなで作っていく旅。たくさんの『出愛』(であい)に感謝して、『おかげさま』の気持ちを大切にしながらゴールを目指していきたい」と話すと、再び一歩を踏み出した。

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