来年創業350周年を迎える老舗和菓子店「九重本舗玉澤」本店(仙台市青葉区一番町2、TEL 022-399-8880)が10月11日、サンモール一番町商店街にオープンした。
「伊達家御用菓子司」として仙台藩の城下・国分町で1675年に開業した九重本舗玉澤。「長きにわたって守り続けてきた和菓子作りの技と伝統、創業から大切にしてきた革新と進化の追求を体現し、お客さまに体感いただく場を作りたい」(専務執行役員の近江剛史さん)と、創業350周年を前に、本社工場直営店、藤崎店、エスパル店を閉店し、統合する形で出店した。店舗面積は約90平方メートル。
代表銘菓「九重」(ゆず・ぶどう・ひき茶、120グラム=各756円)をはじめ、砂糖としょうゆをベースにした餅にクルミをアクセントに加えた餅菓子「杜(もり)のゆべし」(単品=130円、5個=691円、10個=1,404円)、国内産餅米を蒸して干し、青もみしそを散らして仕上げたらくがん風の押し菓子「しおがま」(756円)、「あん入りしおがま」(しそ・ごま・抹茶、各864円)、刻み栗を白あんと卵黄で調製した桃山で包み込んだ「くり宝珠」(8個=1,599円)、あんこ餅に霜のような口溶けの塩を添えて食べる上和生菓子「霜塩小餅」(6個=1,512円)など、12~15種類の和菓子をそろえる。
季節限定商品も展開し、10月からは冬季限定商品「霜ばしら」(1缶4,320円)を毎日数量限定で販売。連日、開店1時間ほどで売り切れるという。
新店舗にはカウンター9席のカフェスペースを併設。餅米とクルミを使った風味豊かな焼き餅菓子「炙(あぶ)りゆべし」(220円)、北海道産小豆を使ったあんをのせた串団子に塩を添えた「霜塩団子」(330円)のほか、九重くず湯、オレンジジュース(以上330円)、煎茶(桃生茶)、和紅茶(以上550円)、コーヒー(660円)を提供する。
近江さんは「菓子の買い物はもちろん、カフェスペースでホッと一息ついてもらえたら」と呼びかける。
営業時間は10時~18時(カフェスペースは13時~17時)。