タイの漫画家・アーティストのウィスット・ポンニミットさん(通称タムくん)が描くキャラクター「マムアンちゃん」と南部鉄器のコラボレーショングッズ「鉄のマムアンちゃん」の販売が5月3日、始まった。
カネイリミュージアムショップ6に並ぶ「MAMUANG×TOHOKU」グッズ
せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町)1階の「カネイリミュージアムショップ6」(TEL 022-714-3033)がオープン10周年を記念して2022年、マムアンちゃんと東北の伝統工芸品・民芸品とのコラボ企画「MAMUANG×TOHOKU(マムアン×東北)」を立ち上げた。店長の伊藤彩乃さんは「マムアンちゃんが持っている真っすぐで誠実な魅力を借りて、10年間に出会った東北に根差してものづくりを行う方々を全国へ紹介したいと考えた」と振り返る。
第1弾商品は土笛や飾りこま、起き上がり人形など5種類をラインアップ。20~30代を中心に全国の「マムアンちゃん」ファンのほか、オンラインストアではタイをはじめ海外からの購入もあるという。
第2弾として発売した「鉄のマムアンちゃん」は南部鉄器のオブジェ。南部鉄器のティーポットや南部鉄瓶などを製造する壱鋳堂(盛岡市)が手がけた。サイズは縦4センチ、横6センチ、高さ4センチ。重さは約230グラム。価格は4,400円。
「タムくんからの細かな指示に合わせ、特徴的な『マンゴー型』の髪形のボリューム感や手足のバランスを何度も調整してもらった。厚みが多くなると冷える際に変形が起きてしまう問題や、型から確実に外れる作りであること、出来上がった際にきちんと自立することなど、壱鋳堂さんには鋳鉄ならではのさまざまな条件がある中で最大限にタムくんの意見をくんでいただいた」と伊藤さん。「出来上がった物を初めて見た時には、どっしりとした鉄の質感とマイペースな寝転がり姿がマッチしていて思わず笑ってしまった。マムアンちゃんというキャラクターの天真らんまんさと南部鉄器の魅力が、見事にはまったのでは」と笑顔を見せる。
「南部鉄器が良い物であることは知られているが、鉄瓶を生活に取り入れるのはハードルが高いと感じる方も多いと思う。そんな方に、鉄器のある生活の入り口として手に取ってもらえたら」と期待を寄せる。
同店の営業時間は10時~20時。第4木曜定休。オンラインストアでも販売する。