仙台の洋食レストラン「HACHI(ハチ)」監修の総菜パン「コペリタン風ドッグ」を11月1日、山崎製パン(東京都千代田区)が発売した。
地域の特産品を使った商品や、ご当地名物をイメージした商品の開発を行っている山崎製パン。今回、「ハチ」の人気商品「コペリタン」をイメージしたご当地商品を企画した。
コペリタンは、太さ2.2ミリのモチモチ太麺が特徴のナポリタンと、デミグラスソースで味付けした一口サイズのハンバーグ「ハチボール」をコッペパンで挟んだテイクアウト商品。お笑いコンビ・サンドウィッチマンの富澤たけしさんがテレビ番組で発した一言をきっかけに誕生した。現在は「ナポリタン&ハンバーグ レストランハチ 仙台駅店」のみで販売し、駅を利用する会社員や学生、県外からの観光客などに人気を集めている。これまでの累計販売数は8万本以上。
山崎製パン仙台工場営業課の佐伯悠さんは「店頭でコペリタンを購入し、あまりのおいしさに衝撃を受けたのがきっかけ。この味を再現したいという思いと、このおいしさをもっと広げて、地元の企業を応援したいという気持ちを込めてコラボを持ちかけた」と話す。
コペリタン風ドッグは、もちもちとした食感で爽やかな酸味が特徴というナポリタンスパゲティと甘めのデミグラスソースを合わせた肉団子をコッペパンに挟む。「ハチさんのコペリタンと同様に、食べ応え抜群」と佐伯さん。
完成までには約10カ月をかけた。「ハチさんの味を再現するのに苦慮した。特に、酸味とトマト感が強いナポリタンの味がどうしても出せず、何度も試作を重ね、その都度ハチさんからさまざまなアドバイスをもらい、少しずつ味を近づけていった。最終的にナポリタンにトマトソースを追加で上がけすることで、ハチさんにも納得してもらえる味にたどり着いた」と明かす。
ハチを運営するオールスパイス(仙台市青葉区片平1)の角田秀晴社長は「パンそのもののおいしさに感心した。まずは考案者である富澤さんに食べてもらいたい。そして仙台になかなか足を運べない東北各地のお客さまにも食べてもらえれば」と話す。
価格はオープンで、店頭実勢価格は200円程度(税別)。東北地方を中心としたスーパーやコンビニエンスストアなどで販売している。