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角田産希少米「ササシグレ」の新米と仕込み酒のセット 藤崎が歳暮商品で企画

商品をアピールする藤崎の最知さん。本館7階催事場「冬のギフトセンター」で(写真提供=藤崎)

商品をアピールする藤崎の最知さん。本館7階催事場「冬のギフトセンター」で(写真提供=藤崎)

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 仙台の百貨店「藤崎」(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-261-5111)が11月12日、宮城県産米「ササシグレ」の新米とササシグレで仕込んだ日本酒「乾坤一(けんこんいち)」をセットにした歳暮商品の販売を始めた。

商品名は「お米クリエイター佐藤裕貴氏×大沼酒造店 ササシグレ&ササシグレ仕込み 乾坤一セット」

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 角田市の農家で「お米クリエイター」として活動する佐藤裕貴さんが育てたササシグレの新米と、ササシグレを使い村田町の大沼酒造店が醸造した「ササシグレ仕込み 乾坤一」のセット。きき酒師の資格を持つ藤崎商品計画担当の最知秀文さんが企画した。

 最知さんは九州出張の際、黒糖をかじりながら黒糖焼酎、サツマイモを食べながら芋焼酎と、それぞれの酒の原材料を食べながらその酒を飲む楽しみ方を現地の人に教えてもらったという。「酒は地域の食文化の中心なのだから、プラスアルファの価値を付けて地域の食を紹介するべきではないかとギフトについて考えていた時期だった」と最知さん。「食べても酒にしてもおいしいササシグレを多面的に味わってもらい、このコメを生んだ歴史と文化が郷土にあることを知ってほしいと企画した」と話す。

 ササシグレはササニシキの父に当たり、現在では希少品種。最知さんによると、収量や栽培のしやすさ、病気への耐性はササニシキが優れるが、食味(おいしさ)はササシグレが上回るという評価を得ているという。「先祖にもち米がいない高アミロース米で、かめばかむほど程よい上品な甘みが生まれ、あっさりとした食感とマッチする。気が付くとおなかいっぱい食べている、食べ飽きない、飾らない味わい」と最知さん。

 「ササシグレ仕込み 乾坤一」は、ササシグレを精米歩合50%まで磨き、純米吟醸に仕上げた日本酒。アルコール度数は16度。「口に含むと米の甘み・うま味が柔らかく広がり、きれいな優しい甘みが特徴。その甘さは余韻を伴って静かに口中からふわっと消え、後味もよい。またすぐ次が飲みたくなる酒」で、冷酒がお薦めという。

 最知さんは「宮城自慢の米と地酒のギフトなので、郷土愛がたくさん詰まっている。贈る方も贈られる方でもその思いを共有し、宮城を思い浮かべながら幸せなひとときを過ごしてもらえれば」と話す。

 価格は3,685円。100セット限定。本館7階催事場で現在開催中の「冬のギフトセンター」と同社オンラインショップで販売している。

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