夜の水族館で地酒を楽しむ「魚を肴(さかな)に 日本酒ナイト水族館」が10月24日、仙台うみの杜(もり)水族館(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)で開かれる。
2017(平成29)年9月に始まり、2018(平成30)年からは春と秋の年2回行っている恒例企画。毎回日本酒好きの幅広い層の「おひとりさま」やカップル、グループが参加するが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け春の開催を断念。感染予防策を講じて今回、1年ぶりの開催に踏み切った。
今回はコロナ禍で飲食需要の落ち込みの影響を受けた酒蔵を「飲んで応援」する思いも込める。「外食自粛で飲食需要が減り、酒蔵さんも大きな打撃を受けていると聞いている。イベントで力になれるなら一緒にやりましょう、と開催に至った。需要回復の一助になれば」と副館長の和田淳太さん。「コロナ禍の中でも感染に十分注意すればイベントができる、という見本にもなりたい」とも。
参加蔵元は「男山本店」「角星」(以上、気仙沼市)、「平孝酒造」(石巻市)、「佐浦」「阿部勘酒造」(以上、塩釜市)、「蔵王酒造」(白石市)。自慢の銘酒や秘蔵酒など、合わせて約20種類を用意する。6蔵いずれかの2,000円相当の720ミリリットル瓶を1,500円で販売する「テークアウト地酒」(1,500円)も行う。「パッケージされているので、クジのように何が当たるかはお楽しみ。お土産に利用いただければ」と和田さん。
フードコートでは、「うみもり冷ややっこ」「クリームチーズ仙台みそ漬け」(以上350円)、「ホヤ塩こうじあえ」(380円)、「サムジャンチキン」(400円)、「金目鯛(きんめだい)茶漬け」(450円)、「秋の〆(しめ)パフェ」(550円)、「水族館オリジナル升付き刺し盛り」(1,000円、限定120個)など、地域の特産物を使ったイベント限定メニューを提供。「おつまみガチャ」(1回500円)も用意する。
館内ではスタッフのマスク着用、体温測定、定期的な手洗い、うがい、手指の消毒、空調設備による館内換気強化、社会的距離確保のための表示物の設置、館内混雑箇所の緩和の呼び掛け、館内放送による注意喚起を行う。来館者には赤外線サーモグラフィーによる体温モニタリング、手指アルコール消毒のほか、フェースシールドを配布して着用を求める。
「通常だとイベントは大にぎわいになるが、大声を出すなど羽目を外しすぎないよう楽しんでいただきたい。『飲んで応援!Go To Kuravel』をテーマに、宮城のいいお酒を飲み比べて応援してもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は18時30分~21時30分(受け付けは17時50分~、最終入館は21時)。前売りのみで、料金は入館券、フェースシールド、試飲チケット2枚付きで3,600円。未成年者と年間パスポートでの入館は不可。試飲チケットは、1杯=300円、4杯=1,000円で当日販売する。JR中野栄駅からシャトルバスを約15分間隔で運行する(17時45分~21時45分)。