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伊達武将隊が「伊達政宗の演舞指南」動画 コロナ終息後にファンと共に演舞を

本年度の伊達武将隊の8人。4月12日には白石城でユーチューブ生配信を行った(写真提供=伊達武将隊)

本年度の伊達武将隊の8人。4月12日には白石城でユーチューブ生配信を行った(写真提供=伊達武将隊)

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 奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」が5月10日、ユーチューブ公式チャンネルで動画「伊達政宗の演武指南 旋風(つむじかぜ)」の配信を始めた。

新聞紙で作った刀で演舞見本を披露する政宗さん

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 仙台・宮城の観光を盛り上げることを目的に、2010(平成22)年にデビューした伊達武将隊。第1期の結成から今年7月で10周年を迎える。本年度は、伊達政宗さん、伊達成実さん、片倉小十郎景綱さん、茂庭綱元さん、片倉小十郎重綱さん、支倉六右衛門常長さん、松尾芭蕉さん、くの一・畑さんの8人で活動している。

 政宗さんは「十年で活動の場は広がり、仙台・宮城の歴史や文化をより幅広く伝えるおもてなしも増えた。観光PRが主な役目なのは変わらぬが、やはり東日本大震災が我らの生き方を変えた。震災からの復興を目指して内側から支え、東北の現状を外に伝えてきた。かと思えば台風被害があり、こたびはコロナウイルス。生きていればつらいことは多いが、困難に負けぬ東北の民の強さを我らは知っておる」と話し、「どんな時でも心は共にある。よいか皆、まずは己が命を守るのじゃ」と呼び掛ける。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2月末から5月末までの仙台城出陣や主催イベントは中止した。現在、ラジオ番組やユーチューブでの動画配信を通して仙台・宮城の魅力の紹介やおもてなし活動を行っている。

 「伊達政宗の演武指南 旋風」は、伊達武将隊の代表的な演武「旋風」を甲冑(かっちゅう)組5人で行う想定で指南する。「刀の振り方や体の使い方、刀を扱う心構えなどを解説いたす。屋敷で振っても安全なように、刀は新聞紙で作製いたした。動きは激しめで回転する箇所も多いゆえ、(難易度は)中級といったところか。無論、子どもでも楽しめる」と政宗さん。

 全6回を予定し、現在「其(そ)の一 おうちで演武!おぬしも伊達武将隊になるのじゃ!」「其の二 伊達者の心得と所作」「其の三 旋風は最初が難所!」の3本を配信している。

 設営から撮影、編集、投稿まで全て政宗さんが行った。「演武を通じて体を動かす楽しみや、刀への親しみを感じてもらいたい。外出を自粛している皆の運動不足を解消するのにも役立てば幸いじゃ」と政宗さん。

 コロナウイルス終息後には、ファンや市民と共に演武するイベントなども構想しているという。「仙台城で100人、200人と集うての演武…圧巻であろうな。どのように催しを展開いたすか思案のしがいがあるわ」と意欲を見せる。

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