仙台の老舗弁当メーカー「こばやし」(仙台市宮城野区小田原3)が7月29日、JR仙台駅で宮城県産カキを使った駅弁「伊達(だて)のかきめし」の販売を始めた。
1920(大正9)年創業、弁当・料理品・総菜の製造・販売を手掛ける同社。「網焼き 牛たん弁当(加熱式)」「厚切り真たん牛たん弁当(非加熱式)」「新みやぎ三陸黄金海道」「むすび丸弁当」など、現在18種類の駅弁を製造・販売している。
新商品「伊達のかきめし」は、「網焼き 牛たん弁当」と同じタイプの加熱容器を採用した弁当。包装を解かずにひもを引き抜くと加熱が始まり、7分待ってから開けて食べる。こばやし担当者は「かきめしを熱々で食べられる弁当が今までなかったことから、加熱式容器を使った商品を企画した。広島に負けない宮城の良質なカキを、手軽に食べられる弁当の形にして全国に発信したい」と意気込む。
カキの煮汁を使ったかきご飯の上に、「ふっくらぷりぷり」に炊き上げて甘じょっぱく味付けした宮城県産の「伊達の釜ゆでかき」をのせ、漬物と花人参を添える。
仙台駅での販売に先駆け、10日から東京駅、新宿駅、大宮駅、上野駅で販売を開始。3週間で1500食を売り上げた。担当者は「県外の方や外国人観光客の皆さまにはもちろん、県内の皆さまにも手軽に手に取っていただき、熱々ふっくらなかきご飯を賞味いただければ」と呼び掛ける。
価格は1,200円。JR仙台駅2階コンコースの「駅弁屋 祭」(TEL 022-227-1288)で販売する。