宮城が「日本一」や「発祥の地」となっている自然や産物・食などを掲載した冊子「みやぎ・仙台日本一!百選」を4月、県が発行した。
県では、豊かな食材や多様な産業、歴史・文化など県内のさまざまな魅力を多くの人に知ってもらおうと、2007(平成19)年度からご当地検定「宮城マスター検定」を実施している。1級試験はこれまで8回で1442人が受験し、35人が合格。合格率2.4%と難解極まりない。
今回の冊子は、宮城マスター検定1級試験合格者の会「いっきゅう会」の全面的な協力を得て作成。いっきゅう会は2010(平成22)年3月の発足時から、宮城の魅力を発信する媒体の作成に向けて活動していたが、震災により一時中断。県の平成30年度予算で冊子化の予算が認められ、発行にこぎ着けた。
「自然」「産物」「文化・教育・スポーツ」「施設・構造物」「交通」「人物」の6分野で構成。宮城が「日本一」や「発祥の地」「国内唯一」であるものを対象に、いっきゅう会の14人の会員が取材し、独自の視点や切り口で原稿を手掛けた。
掲載されている主な内容は、「宮城県は、日本で初めて(唯一)の『みやぎ・純米酒の県宣言』をした!」「鳴子ダムは日本人のみの手による日本初のアーチダムである」「仙台駅西口駅前に広がるペデストリアンデッキの規模は日本一」「漫画の作品数770作品は世界一!ギネス記録の萬画家・石ノ森章太郎」など。
県の担当者は「いっきゅう会独自の視点や切り口で作成した、宮城の魅力を凝縮した一冊。実際に見て、触れて、食べて、体験していただき、その魅力を伝え広めていただければ」と呼び掛ける。
発行部数は8000部。県庁14階の経済商工観光部富県宮城推進室で配布するほか、県のウェブサイトで公開している。