仙台市青葉区の定禅寺通沿いに6月6日、ランドセルと子ども向け用品の専門店「童具店・仙台」（仙台市青葉区本町1、TEL 022-281-9036）がオープンした。

真剣な表情でワークショップに参加する児童

　1965（昭和40）年の創業以来、「職人手作りの丈夫で作り手のぬくもりが感じられるランドセル作り」を行う土屋鞄（かばん）製造所（東京都足立区）が手掛ける同店。現在、東京・神奈川・愛知など全国に10店舗を展開し、今回が東北初出店となる。

　「2年ほど前から仙台でランドセルの出張販売をしており、東北各地のお客さまからたくさんの要望の声を受け出店に至った」と同社広報担当者。出店場所について、「周辺には勾当台公園や錦町公園といった大きな公園があり緑の多い立地。人通りの多いエリアから少し離れた落ち着いた環境で、定禅寺通は歩道も広く街路樹が立ち並んでいるため散策にも最適。店までの道のりでも家族の会話を楽しんでいたただければと考えた」と説明する。

　売り場面積は41坪。店内は木材やレンガ、ステンドグラスなど使用した落ち着きのある空間が特徴。「ランドセル選びの合間にゆっくりとくつろいでいただけるように」とキッズスペースも設け、ランドセルのパーツをかたどったマグネットやオリジナル絵本を用意する。

　同社が手掛けるランドセル全製品をはじめ、「こども鞄」や絵本などのオリジナル商品のほか、日本の木を大切にする学習机・家具の専門店「キシル」の机・椅子、木のおもちゃなども取り扱う。

　今月30日までは2014年度モデルのランドセルをサンプルとして展示するほか、未就学児のいる家族を対象にオリジナル革ポーチ作りのワークショップ（参加無料）を開催。7月1日から、2015年度の新入学生を対象にしたランドセルの展示・注文販売を始める。商品は「牛革」「コードバン」「クラリーノ」「ヌメ革」を使った60種類以上のラインアップ（価格は4万台～）を予定。

　同担当者は「一生に一度のランドセル選びが、家族の皆さまの温かな記憶になるよう、お手伝いしていきたい」と話す。

　営業時間は11時～18時（7月1日～12月26日の土曜・日曜・祝日は10時～）。火曜定休（祝日の場合は水曜）。今月16日～21日は休み。