仙台国際センター（仙台市青葉区青葉山）大ホールで3月23日、「『東北スポーツサミット2013』東北スポーツ・コーチング会議」が行われる。

　2020年東京オリンピック・パラリンピック招致活動など、都が行うスポーツ施策をPRする「スポーツのチカラProject」実行委員会が主催する同イベント。「東北からメダリストを！」を合言葉に、スポーツの力で東北を盛り上げようと企画された。

　同イベントでは、100メートル走元世界記録保持者のカール・ルイスさん、走り幅跳び現世界記録保持者のマイク・パウエルさん、三段跳び元世界記録保持者のウィリー・バンクスさんの3人が来仙。元陸上400メートルハードル選手・為末大さんをファシリテーターに迎え、大阪府立和泉高校校長の中原徹さん、気仙沼出身でパラリンピック3大会連続出場の佐藤真海さんとともにパネルディスカッションを行う。

　当日は2部構成。第1部「世界に通用するアスリートを育てる」では、教育におけるスポーツ指導の在り方、グローバル人材育成、地域や家族の関与などアスリート指導を教育の点から捉え、理想のコーチングをディスカッション。第2部「東北から2020年のメダリストを輩出する」では第1部を踏まえ、2020年のメダリスト輩出に向けて指導者がどのようなアクションを目指すべきか、指導者としての心構え、具体的な技術指導のコツや知識などを話し合う。

　カール・ルイスさんは「現役時代、私が日本を訪れる度に、日本の皆さんは温かなおもてなしと励ましの言葉で私を迎えてくれた。今回私たちが東北地方を訪れることで、東北のジュニアアスリートたちの育成に少しでも役立つことができれば」とコメント。「将来、東北から多くのメダリストが誕生することを心より願っている」と期待を寄せる。

　24日には、石巻専修大学（石巻市）陸上競技場で宮城・岩手・福島のジュニアアスリート約80人を対象に、バンクスさん、パウエルさん、ルイスさんによる「ワールドレコードキャンプ」を実施。3人それぞれが得意とする競技の基本を指導する予定。

　開催時間は、両日とも13時～16時30分（開場は12時）。参加無料だが事前の申し込みが必要。現在、公式サイトで一般聴講者（23日・定員400人）と一般見学者（24日・定員500人）を募集している。募集期間は14日17時まで（応募者が定員に達した場合は終了）。