ローソン(東京都品川区)が1月14日から宮城県内184店舗限定で発売していた「気仙沼復活(フカカツ)弁当」が、わずか4日間で完売した。
同社が気仙沼の復興支援を目的に発売した同商品。「宮城県高校生地産地消お弁当コンテスト」で優秀な成績を収めるなど、積極的に地産地消活動に取り組む宮城県気仙沼西高等学校の生徒22人が家庭科の授業を通じてメニューを考案。同社と共に約5カ月にわたって開発を行い、完成にこぎ着けた。
メーンのおかずは、気仙沼の主力魚種であるフカ肉(サメ肉)とサンマを使った「フカカツ(仙台みそだれ)」「サンマの竜田揚げ(かば焼きだれ)」で、同市の食品加工会社「オサベフーズ」の食材を使用。商品名には「気仙沼特産のフカを使用した弁当を通じ、気仙沼の震災からの復活を願う気持ちを込めた」という。
そのほか、県内産食材を使った「豚肉と玉ネギ煮」「小松菜とニンジンの煮びたし」や、「卵焼き」「鶏つくね」「レンコンとコンニャクのピリ辛煮」を盛り付けた。価格は498円。
8000食分の食材を用意し、当初は2週間限定での販売を予定していたが、予想を大幅に上回る売れ行きで販売開始から4日で完売した。同社担当者は「気仙沼西高校が考案したレシピは完成度が非常に高く商品価値が高いことや、復興支援というテーマが受け入れられ、お客さまの共感を呼んだのでは」と分析する。
再発売については未定で、学校側と協議を重ねている。「前向きに検討していきたい」と同担当者。