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気仙沼のコーヒーショップ、仙台出店から2カ月-市民らでにぎわう

サンモール一番町商店街の「フルセイルコーヒー」店内1階

サンモール一番町商店街の「フルセイルコーヒー」店内1階

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 仙台・サンモール一番町商店街のコーヒーショップ「フルセイルコーヒー」一番町店(仙台市青葉区一番町2、TEL 022-399-8109)がオープンして間もなく2カ月を迎える。

「フルセイルコーヒー」のカフェラテとパンオショコラ

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 店を手掛けるのは、水産物や漁労資材の輸出入業とコーヒーショップ経営を手掛けるオノデラコーポレーション(気仙沼市)。2005年にコーヒーショップ「アンカーコーヒー」を気仙沼に初出店後、県内外に5店舗を展開していたが、東日本大震災で自社焙煎(ばいせん)工房を含む2店舗が全壊被害を受けた。

 一日も早い復興を目指していた同社は昨年12月、仙台・一番町店、気仙沼・田中前店の2店をオープン。同社専務の小野寺靖忠さんは「お客さまやたくさんの支援に支えられ、幸運なことに2店を開くことができた。大きな災害の後で東北人の生活がギスギスとしている中、当地方から発信するコーヒーショップと共にある生活を広めていきたいと思い出店を急いだ」と話す。一番町店の店舗面積は23坪で、席数は20席。1階は主に販売スペース、2階はイートインスペースとして利用する。

 エスプレッソ系ドリンクが特徴のシアトルスタイルを採用。同店「おすすめ」のカフェラテ(310円~)をはじめ、カプチーノ(310円~)、ショコラモカ、キャラメルモカ(以上、360円~)など常時約10種類のエスプレッソメニューを提供。自家焙煎の「本日のコーヒー」(250円~)、6種類から選べる「ロンネフェルト紅茶」(450円)も。

 フードは、フランスから輸入した生地を店内のオーブンで少量ずつ焼く「クロワッサン」(180円)や「パンオショコラ」(260円)のほか、手作り・無添加の「朝焼きシフォンケーキ」(1カット=300円)、「ロングロングスコーン」(250円)、「当店自慢のほろほろクッキー」(350円)など一番町オリジナルメニューも用意する。

 オープン以来、地元住民や近隣の会社員・OL、買い物途中の家族連れやカップルなど幅広い層が利用し、連日にぎわいを見せている。「気軽に日常生活の中で利用していただければ」と小野寺さん。「津波になんて負けられない。港町・気仙沼のコーヒーショップだが、宮城・東北のコーヒーショップとして恥ずかしくないように笑顔と元気で頑張りたい」と意気込む。

 営業時間は8時~20時。

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