宮城県と仙台市、JR東日本は5月9日、大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(以下、DC)」を2013年4月~6月に宮城県内で実施すると発表した。
同キャンペーンはJR6社と自治体、地元観光業界などが共同で実施する大型観光PR企画。宮城県が単独で対象となるのは「美味(うま)し国 伊達な旅」と銘打った2008年10月~12月のDC以来2度目。前回は同年6月に発生した岩手・宮城内陸地震の風評被害が懸念される中で実施されたが、観光客入込数が107%と前年度を上回るなど成果を上げた。
実施に向けて県が示す目標は「東日本大震災からの復興と再生の姿を全国に向けて強く発信すること」「観光を核とした地域活性化」「観光王国みやぎの実現」の3つ。仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会広報担当者は「開催決定は、観光復興に向けた取り組みを本格的に進めていくに当たって大きな弾みとなる。本県の地域経済の回復とともに、東北経済全体の復興に寄与するよう展開していきたい」と意気込む。
「今なお多くの方々が避難所生活を余儀なくされるなど厳しい状況が続いているが、観光を核として県全体が元気と輝きを取り戻していくため、宮城の観光がさらに飛躍する礎となるような取り組みを進め、あらためて『観光王国みやぎ』の実現を目指していきたい」と同担当者。「厳しい環境下での長いようで短い道のりになると思うが、関係者の皆さまとともに力を合わせて準備を進めていければ」と話す。
併せて、2013年10月~12月に秋田県でのDC実施も発表された。