塩竈市で9月12日から、同市出身の写真家・平間至さんがプロデュースする「塩竈フォトフェスティバル 2009」が開催される。
同フェスは、国内外で活躍する写真関係者が塩竃を訪れ、一般参加者や公募作品とともにイベントや展示を行う「『楽しむ』写真フェスティバル」(事務局)。昨年1月に初開催され、県内を中心に全国から10日間で8,000人を動員。県外参加者からは地元の食や観光を楽しみながら写真にも触れられると好評で、イベント終了後も問い合わせが続いたことから、今回は開催期間を拡大して行う。
同フェスの特徴となっているのが日本最大級の「ポートフォリオレヴュー」。事前の審査を通過した40人の参加者が、第一線で活躍するプロから直接講評を受ける。レビュワーには平間さんや笠井爾示さん、三好耕三さん、森本美絵さんのほか、ギャラリストや雑誌編集者も顔をそろえる。会場は「ふれあいエスプ塩竈」で見学自由。
「本町アートギャラリー」と「ビルドスペース」ではそれぞれ笠井爾示さん、森本美絵さんによる「塩竃」の撮り下ろし写真展を実施。「ふれあいエスプ塩竃」では瀧本幹也さんや蜷川実花さん、本城直季さんなどが参加するプロジェクト「ゼラチンシルバーセッション」の展示と、市民一般参加者から送られてきた「特別な1枚」を一堂に展示する「PHOTO IS 10,000人の写真展」を行う。
新たな企画として映像上映も行う。上映作品は、新潟で明治期から続く「吉原写真館」の歴史を追う「吉原家の130年」、「ゼラチンシルバーセッション」による銀塩写真を後世に残す活動を追ったドキュメンタリー「utsroi 写真家18人からのメッセージ」。そのほか、「写真家フリーマーケット」やレビュワーによる「居酒屋トークショー」、各種ワークショップなども開催。平間さんの飼い猫「ミーちゃん」をテーマにした期間限定カフェ「ミーカフェ@塩竃」も登場する。
実行委員会の菊田樹子さんは「プロの方やカメラに精通している人が見てもクオリティーが高く見応えのある作品をそろえる一方、初心者の方でも気軽に参加できるワークショップや写真展も用意している。遠方からお出でいただいても十分に楽しんでいただける内容になっているので、ぜひご参加いただければ」と話す。
参加料は300円。企画によって別途料金が必要。今月27日まで。