仙台市青葉区の角川ビル2階に7月11日、ファブリックショップ「Komachi Fablic こまちの生地屋さん」(仙台市青葉区中央2、TEL 022-399-9199)がオープンした。
同店を運営するのは、ブランディングやアートディレクション業務を手がけるオゥヴァディメンション(泉区南光台5)。同社社長の横小路幸延さんは「仙台にはものづくりをしている人や服飾系の専門学校などが多い反面、生地屋さんは少ない。東京にわざわざ買いに行く人がいることも知って、ものづくりが好きな人のための生地屋さんを作りたいと思った」と話す。
店舗面積は21坪。レンガタイルの床とクリーム色の壁に囲まれた柔らかい雰囲気の店内に木製の什器を並べ、色とりどりの生地をディスプレー。店内中央には、生地を断裁する大きなカット台を置く。
同店で取り扱う生地は100種類以上。価格は1メートル=350円~と「控えめな設定」(同)にした。着物用生地はセンチメートル単位でも販売し、8月からはオリジナルデザインの生地の販売も予定する。そのほか、50種類以上のレザー(1デジ=80円~)、ボタン(80円~)、レース(240円~)、芯地などの副資材も幅広く取り扱う。「ここでしか買えないものを扱っていきたい」と横小路さん。
ターゲットには、「技術を学んでいる学生や、子どもに手づくりの物を持たせたいというお母さんたち、子育てが終わって自分の趣味でものづくりをしている人たち」(同)を見込む。オープンから3日間で約300人が来店し、女性客や親子連れのほか、縫い物が趣味の男性客の利用もあるという。
自らもオリジナルの履物ブランド「一兎」を展開するなど、デザイナーとしても活動する横小路さん。「仙台では風のにおいや動きなど、自然からのインスピレーションや刺激をたくさん受けている。その自然の色合いを表現できるような生地をデザインしていきたい」と話し、同店を通して「たくさんの方にものづくりの楽しさを伝えられれば」と意気込む。
営業時間は10時~20時。