全国に150店舗以上のホームセンターを展開するカインズ(群馬県高崎市)は5月27日、仙台港背後地に複合商業施設「カインズモール仙台港」(仙台市宮城野区中野字出花)をオープンした。
施設のある同エリアは宮城県と仙台市が区画整理事業を行い、そのシンボルとなるセンター地区の事業提案を民間から募集。三井不動産(東京都中央区)と同社が共同で提案した「仙台ポートビレッジ計画」(仮称)が採用され、2007年10月から20年間の事業用借地権設定契約を締結。昨年9月に先行して「三井アウトレットパーク仙台港」がオープンし、南側の隣接地で同施設の開発が進んでいた。
施設全体の敷地面積は72,975平方メートルで、店舗面積は計24,850平方メートル。スーパーホームセンター「カインズホーム仙台港店」を中心に、フードコート「カインズキッチン」、仙台に本社を置く眼鏡専門店「メガネの相沢」、家電量販店「ケーズデンキ」(6月下旬オープン予定)などが並ぶ。
キーテナントとなる「カインズホーム仙台港店」の店舗面積は、11,800平方メートル。本館、資材館、園芸館、ペットショップなどで構成され、日用雑貨や家庭用品、インテリア用品などのベーシックアイテムから、DIY・木材などのプロユースアイテムまで「豊富な品ぞろえ、きめ細かいサービスで地域のお客様の利便性を高めるとともに、毎日低価格をモットーにした安さで地域一番店を目指す」(同社)としている。
オープン初日は朝から大勢の利用客が施設を訪れ、同店では15時の段階で約9千人がレジを通過するなど、家族連れらでにぎわった。同社の担当者は「今後も幅広い層の方々に、日常品を買いに来るつもりでお気軽にご利用いただければ」と話す。県外からの利用客も多い「三井アウトレットパーク仙台港」に隣接していることで、「『カインズホーム』を知らないお客さまにもご利用いただき、知っていただく機会になるのでは」と期待を寄せる。
「カインズホーム仙台港店」の営業時間は9時30分~20時。