アイベックスエアラインズ(東京都江東区)が6月29日、仙台・宮城観光PRキャラクター「むすび丸」を機体にデザインした「3代目むすび丸ジェット」の運航を始めた。
「むすび丸機長」がいざなう空の旅に仙台七夕の吹き流しが花を添える機体左舷
仙台空港を拠点に札幌、名古屋、大阪、広島、福岡への路線をANAとのコードシェア便で運航しているアイベックスエアラインズ。2018(平成30)年1月、仙台空港を核とした交流人口の拡大などを通じて活力ある地域社会の形成と県民生活の向上を図ることを目的に、宮城県と包括連携協定を締結した。「むすび丸ジェット」は観光振興の取り組みの一環として、協定のシンボルとして企画した特別塗装機。初代(2018年5月~2021年4月)、2代目(2021年4月~2024年6月)に次ぐ3代目となる。
新デザインのキャッチコピーは「よりどり☆みやぎ」。アイベックスエアラインズ常務取締役仙台事業所長の櫻庭浩一郎さんは「宮城の豊富な観光コンテンツをちりばめた様子を『よりどりみどり』という言葉にかけ、宮城県を老若男女問わずどんな方にも選んでもらえるようにPRしたいという思いを込めた」と話す。
機材はボンバルディアCRJ700NGで、機体記号はJA14RJ。デザインは左右非対称で、左舷には今回のために描き下ろしたパイロット姿の「むすび丸機長」や、風になびく仙台七夕まつりの吹き流しをデザインし、「空を飛んで旅する喜び」を表現。右舷は「宮城が有する豊富な観光コンテンツ」をテーマに、鳴子こけしと松川だるま、白石城と七夕飾り、笹(ささ)かまぼこと南三陸キラキラ丼をむすび丸と共にあしらった。機内でも座席のヘッドレストカバーや客室乗務員のエプロンにむすび丸のイラストを採用する。
櫻庭さんは「コロナ禍中の仙台空港は本当に寂しい空間だった。人と人を結ぶことが私たちの仕事だが、いつになったらまたたくさんの人を運ぶことができるのだろうか、この仙台空港にまた多くの人たちが戻ってくるのだろうかと、先が見えない思いもあった」と振り返る。「しかし今、再びたくさんのお客さまがこの仙台空港に集まり飛行機を利用いただけるようになった。このむすび丸ジェットがお客さまの旅をよりわくわくしたものにできれば」と期待を寄せる。
同社の全13路線でランダムに運航する。運航スケジュールはウェブサイトで公開する。