節分にちなんだ「アナゴの恵方巻き水槽」展示が1月10日、仙台うみの杜(もり)水族館(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)で始まった。
全長1.2メートルのダイナンアナゴ5匹がいる「ダイナンアナゴの恵方巻き水槽」
「恵方巻き」は、節分にその年の恵方を向いて太巻きを無言で丸かじりすると縁起が良いとされる関西発祥の風習。アナゴやウナギが代表的な具材の一つとなっていることから、同館では2020年から節分の時季に合わせ「アナゴの恵方巻き水槽」展示を行っている。
中央に穴の空いた恵方巻きのオブジェを水槽内につるし、狭い場所を好み穴などに潜り込む習性のあるアナゴが、恵方巻きの具のように顔や尾びれをのぞかせる。オブジェの大きさは、直径14センチ、長さ55センチ。塩化ビニール管にのりをイメージした黒のネットを巻き、片側に発泡スチロールで作ったご飯と具材を張り付けてある。全て生き物に影響のない素材を使っているという。
展示場所は1階・日本のうみの「内湾 恵みのうみ」エリア。期間中の土曜・日曜は13時から、飼育スタッフ特製の恵方巻きをマアナゴにプレゼントするイベントも行う。広報担当者の板橋瑠花さんは「アナゴは夜行性なので昼は落ち着いているが、ご飯を食べる時は活発に動く姿が見られるので、動きの違いも楽しんでもらえれば」と話す。
昨年秋に展示を始めた全長1.2メートルに達する大型のアナゴの仲間「ダイナンアナゴ」の水槽にも、恵方巻きを模したオブジェを設置。「アナゴの恵方巻き水槽」の1.6倍の大きさとなる直径22センチ、長さ52センチの恵方巻きを用意した。「初めての挑戦だったので、ダイナンアナゴが恵方巻きに入ってくれるのか、ハラハラしながら見ている。マアナゴの展示の様に人気の展示になってくれたら」と板橋さん。同フロア「大漁 宝のうみ」エリアで展示する。
「今年で4年目の展示で存在を知ってもらえるようになり、『またやっているね』という声ももらっている。『かわいい』『アナゴの顔が面白い』と、興味を持って展示を見てもらえているようでうれしい」とも。
営業時間は10時~17時(最終入場は16時30分)。入館料は大人=2,400円ほか。2月5日まで。