「はらこめしDE（で）スタンプラリー」が現在、亘理町内の飲食店や宿泊施設などで開催されている。主催は亘理町観光協会。

参加店「高橋魚店」のはらこめし

　秋サケをしょうゆや日本酒などの割り下で煮た汁で炊き上げたご飯の上に、サケの切り身とイクラ（腹子）をのせた亘理町の郷土料理「はらこめし」。2007（平成19）年には農林水産省が認定する「農山漁村の郷土料理百選」に選出された。亘理町は全国にはらこめしをPRしようと2016（平成28）年、10月8日を「はらこめしの日」として制定し、日本記念日協会の認定を受けた。日付は10月が阿武隈川のサケ漁解禁月で、8日は「はらこ」の「は（8）」であり、イクラの粒を縦に並べると8に形が似ていることから。

　スタンプラリーは亘理町観光協会が2008（平成20）年から行っている秋の恒例企画。今年は、はらこめしを提供する18店のほか、笹（ささ）かまぼこ店、豆腐店、菓子店、カフェ、中華料理店など19店が参加する。

　期間中、対象店で飲食または商品購入した人を対象に、1会計につき1個スタンプを押す。はらこめし提供店の「わたりんスタンプ」1個と、それ以外の店の「ゆうりんスタンプ」1個を取得し、悠里館（亘理町立郷土資料館）など町内5カ所に設置している応募箱に投函（とうかん）するか郵送すると抽選で賞品が当たる。賞品は宿泊券、特産品セット、商品券、入浴券などを用意する。

　昨年の応募数は5868件。「亘理町発祥の郷土料理『はらこめし』のおいしさや魅力を知ってもらうとともに、町内における店舗周遊と消費喚起を期待している」と亘理町商工観光課担当者。JR亘理駅に設置されているレンタサイクル「ワチャリ」の利用も勧め、「町内を周遊しながら食べ比べを楽しんでもらえれば」と呼びかける。

　スタンプラリー台紙は参加店で配布する。11月30日まで。