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仙台「クロスビープラス」でクラフトビール提供開始 「ヘイジーIPA」メインに

「バツジ ブルーイング」カウンターでタップからビールを注ぐ畠山さん

「バツジ ブルーイング」カウンターでタップからビールを注ぐ畠山さん

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 仙台市青葉区の複合施設「CROSS B PLUS(クロスビープラス)」(仙台市青葉区大町1、TEL 022-399-7091)で10月8日、併設する「BATSUJI BREWING(バツジ ブルーイング)」で醸造するオリジナルクラフトビールの提供が始まった。

バツジ ブルーイングのクラフトビール

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 東北・新潟のプロモーション連携を目的とした「芭蕉の辻(ばしょうのつじ)プロジェクト」の拠点として、今年5月にオープンしたクロスビープラス。東北・新潟の食材を用いた創作料理を提供するカフェダイニングとして営業し、クラフトビール醸造所とチョコレート工房を併設。スペースレンタルも行う。

 今年6月に完成した同醸造所は、約50平方メートルのスペースに、300リットルの仕込み釜、麦芽粉砕機、300リットルの発酵タンク6本を設置。「HAZY IPA(ヘイジーアイピーエー)」をメインのスタイルとしたクラフトビールを醸造、販売する。全てのビールに岩手県遠野市産ホップ「IBUKI」を使うほか、東北・新潟で取れる果物やコメなどの産物を副原料として使ったビールを提供していくという。

 醸造責任者の畠山崇裕さんは「ヘイジーIPAはここ5年ほどで全国的なブームになっているスタイルで、クラフトビールが皆さんに知れ渡る火付け役ともなった。仙台でもクラフトビールを文化にするために、武器とするビアスタイルにしようと考えた」と話す。「クラフトビールになじみがない人でも飲みやすく、苦味が控えめでフルーティーで、香りが抜群。1杯目から飲めて、キャラクターが濃いので記憶に残りやすい」と話す。

 低アルコールのヘイジースタイルでコクのある味わいながらすっきり飲みやすく、トロピカル系やかんきつ系の香りが特徴の「セッションヘイジーIPA」(アルコール度数4%)、ホップを多く使いインパクトのある苦みと甘みをしっかりと持たせた高アルコールの「ダブルドライホップヘイジーIPA」(同8%)、県産枝豆「湯上り娘」をペースト状に加工して添加した東北・新潟食材コラボレーションの第1弾「ずんだヘイジーIPA」(同6%)の3種類をそろえる。

 価格は均一で、スモール(220ミリリットル)=600円、ミディアム(300ミリ)=780円、ラージ(375ミリ)=950円。東北・新潟を中心にゲストビール(スモール=650円、ミディアム=880円、ラージ=1,080円)も用意する。

 オープンから3週間がたち、クラフトビールファンをはじめ、近隣で働くビジネスマンなどが利用している。現在は店内だけでの提供となるが、将来的には瓶入り商品の展開も検討しているという。

 「最終的な目的は仙台にクラフトビールの文化を根付かせることだが、私たちの発信だけでできることではないので、お客さまに来てもらいクラフトビールを知ってもらいたい」と畠山さん。「それぞれ味わいが異なるクラフトビールは会話のきっかけにもなる。ここでの新たな出会いを楽しみ、それをさらに広げてもらえれば」と話す。

 営業時間は、11時30分~15時30分、17時~22時(日曜・祝日は11時30分~19時)。

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