フルーツ大福や創作和菓子を販売する「仙臺(せんだい)菓寮 梵天〇(ぼんてんまる)」一番町店(仙台市青葉区一番町4、TEL 022-290-2082)が9月25日、一番町四丁目商店街にオープンした。
市内で串揚げ店「油食来(オイルショック)」と焼きとん店「肉喰是(にくいぜ)」を展開するリブインザモーメント(青葉区)の新業態。新型コロナウイルスの影響で居酒屋経営が打撃を受ける中、1年以上にわたり新規事業を模索していたという。SNS上でさまざまなスイーツの「萌え断(もえだん=食べ物を切った時の断面図に萌えること)」が流行していることを知り、フルーツ大福に目を付けた。
佐々木崇社長は「当初はフルーツ大福専門店として計画していたが、若いパティシエや和菓子職人を採用したことで、幅広く商品開発を進めることが可能となった。議論と試作を重ね、幅広いお菓子を提供する和菓子店として開業した」と話す。同日、宮町通沿いに宮町店(宮町2、TEL 022-796-7483)もオープンした。
フルーツ大福は、地元の製あん所に特注する北海道産手亡豆を使った独自ブレンドの白あんと自家製の求肥で旬の東北産果物を包む。メニューは、イチゴ、シャインマスカット(以上378円)、ナシ(410円)、モモ(454円)、ミカン(486円)、キウイ(518円)など、常時8~10種類をそろえる。
自家製のあんを使った「串だんご」(各390円)やぷるんとした食感が特徴という「わらび餅」(454円)のほか、従来のスタイルにとらわれない創作和菓子「ネオ和菓子」では、洋菓子のエッセンスを交えた「菓寮だんごミックス(みたらしきなこ、抹茶あずき、ごまチーズ)」(497円)、「菓寮わらび餅セット(あずき、ほうじ茶生チョコ、抹茶生チョコ、ずんだクリーム)」(594円)も展開する。
佐々木さんは「和菓子離れが進み、後継者不足により業界全体が縮小している。年間を通して見た目にも楽しく、新鮮な組み合わせの生菓子を提案していくことで、今まで和菓子に興味がなかった若い層にも手に取ってもらえるきっかけにし、業界の盛り上げにもつなげられれば」と意気込む。
営業時間は10時30分~19時30分。