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仙台のビアバーがクラフトビールのサブスク 客の好みに合わせ店主がセレクト

一人一人に合わせてセレクトした7、8本のクラフトビールが毎月届く

一人一人に合わせてセレクトした7、8本のクラフトビールが毎月届く

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 仙台・国分町のビアバー「アンバーロンド」(青葉区国分町2、TEL 022-211-5686)が4月、クラフトビールのサブスクリプションサービスを始めた。

クラフトビールのサブスクサービスを始めたアンバーロンド店主の田村さん

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 2008(平成20)年に開業し、6月で13周年を迎える同店。クラフトビールの呼び名も一般的でなかった頃からベルギーやドイツのビールを中心に提供し、客のニーズの変化に対応しながら仙台や東北、県外の銘柄と取り扱いの幅を広げてきた。店主の田村琢磨さんは「仙台ビールマップ」の発行や屋外イベント「仙台クラフトビールフェス」の開催など、仙台でのクラフトビール文化の醸成と盛り上げにも尽力。地元や出張のビジネスマンなどから常連客を獲得し、観光客も訪れるようになったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で売り上げは2019年に比べ半減の状況が続いているという。

 昨年4月、国税庁が在庫酒類の持ち帰り用販売などで資金確保を図りたい店に向け、「料飲店等期限付酒類小売業免許」の付与を開始(現在は終了)。以前から酒販を計画していたこともあり、同店でもボトルや缶のほか、グラウラー(専用容器)でたる生の販売を行った。一定の手応えが得られ、家飲み需要の定着と、クラフトビールもその選択肢になっていることを確かめ、今年4月に一般酒類販売免許を取得。「ビアターミナル・アンバーロンド」の名称で本格的に酒販に乗り出すとともに、サブスクリプションサービスを立ち上げた。

 コースにより異なる価格を支払うことで、毎月7、8種類のクラフトビールが届く。定額制はすでにビールメーカーなども行っているが、同店のサービスは定番やその時のお薦めに加え、客の好みに応じたビールを詰め合わせるのが特徴。「その人の顔、店で飲んでいる姿を思い浮かべながらセレクトする」と田村さん。初めての客でも申込時に好みを聞いて対応するが、「できれば一度来て飲んでもらって、会話を通して好みを理解できれば、よりその人に合ったものをお届けできる」。

 コースは、宮城・東北中心の国産「みちのく・ターミナル」(月額4,780円)、欧州・米国産の「ワールド・ターミナル」(同5,780円)、両方をミックスした「アンバーロンド・ターミナル」(同5,280円)。送料は別途1,200円~(月額、エリアにより異なる)。期間は3カ月、6カ月(合計金額から5%引き)、12カ月(同8%引き)で、各コースを組み合わせることができる。ビールのほかに、田村さんによる各銘柄の紹介文、コースター・ステッカーなど店の雰囲気の一部ともなっているアイテムを同梱し、「アンバーロンドらしさを感じてもらえる」工夫を施す。現在は店頭での申し込み、支払いのみ対応。父の日や中元など、贈答用の1回分の注文も相談に応じる。今後はインターネットでの注文、決済にも対応していく予定という。

 田村さんは「外で飲む機会が減ってしまっている中、店で過ごしているような雰囲気でおいしいクラフトビールを味わい、おうち時間を充実させてもらえれば。世の中の状況が落ち着いたら店にも来て、楽しい時間を過ごしてほしい」と呼び掛ける。

 毎月最終日曜に発送し(希望日があれば応相談)、その1週前の日曜が申し込み締め切り。今月は23日、6月は20日。6月までの申し込み分には初回発送時にビアグラス1個を特典として付ける。現在の営業時間は17時~20時(ビアターミナルの酒販は20時30分まで)。休みや営業時間の変更はフェイスブックで知らせる。

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