新型コロナウイルス感染再拡大の兆候を捉えるためのモニタリング検査が4月23日、仙台市内で始まった。
緊急事態宣言が解除された地域などにおいて新型コロナウイルスの感染再拡大を早期に探知するため、内閣官房が全国14都道府県で行っているモニタリング検査。4月5日から宮城県に「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受け、内閣官房が主体となり、宮城県と仙台市と共に実施に踏み切った。
幅広くPCR検査を行い感染状況をモニタリングし、データを分析することで感染拡大の予兆を早期に探知し、早期の対応につなげることを目的とする。新型コロナウイルスの症状のない県内在住者を対象に、唾液によるPCR検査ができるキットを1日当たり250個無料配布。25日までの3日間、仙台市内の1カ所で行う。混乱を避けるため、また本来医療機関で検査を行う必要がある人が利用しないようになどの理由から、場所は非公開。
希望者はスマートフォンに専用アプリを登録し、キットを持ち帰り、検体(唾液)を採取して民間事業者に郵送。結果は約3日後にアプリを通じて本人に通知される。陽性だった場合は医療機関を受診してもらう。
今回の3日間の状況を見ながら今後の実施頻度を検討。県内で場所を変えながら継続的に行っていくという。