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仙台・荒浜の集団移転跡地に体験型観光農園 収穫体験や直売、レストランも

イチゴハウスの中。「にこにこベリー」と「もういっこ」の摘み取り体験ができる

イチゴハウスの中。「にこにこベリー」と「もういっこ」の摘み取り体験ができる

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 一年を通して果物の摘み取り体験ができる体験型観光農園「JRフルーツパーク仙台あらはま」(仙台市若林区荒浜新2、TEL 022-390-0770)が3月18日、荒浜地区の集団移転跡地に開業した。運営は商業施設「エスパル仙台」や「ホテルメトロポリタン仙台」などを手掛ける仙台ターミナルビル(青葉区中央1)。

フルーツステーション内のカフェレストラン「レ・ポム」

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 東日本大震災で甚大な津波被害を受けた荒浜地区を「もう一度、人々の笑い声と笑顔が集う場所にしたい」との思いから、同社は市の集団移転跡地利活用事業に参画。震災から10年目の年に、開業にこぎ着けた。松崎哲士郎社長は「フルーツの力で仙台・荒浜を元気にしたい。たくさんの人においでいただき笑顔になっていただきたい。この場所に住んでおられた方々の思いも含めて、この事業を、農園を成功させたい」と思いを語る。

 体験型観光農園として、一年を通した旬の果物の摘み取り、高品質な果物の市中などへの供給、地域の農業生産者や東部沿岸地域の復興事業に参画している事業者などとの連携、旬の果物や野菜を使ったカフェレストランと直売所の運営を行う。年間20万人の来園を見込む。

 敷地面積は約11ヘクタール。うち8.1ヘクタールが圃場(ほじょう)エリアで、8品目(イチゴ、ブドウ、リンゴ、ナシ、ブルーベリー、イチジク、キウイ、スグリ)156品種の果物を栽培する。6月下旬まではイチゴの摘み取り体験を行う。30分間食べ放題で、料金は子ども(3歳~6歳)=900円、大人(7歳~64歳)=1,800円、シルバー(65歳以上)=1,500円、2歳以下無料。受付時間は10時から15時までの1時間刻みで、定員は各回30人。6月下旬からはブルーベリーの摘み取り体験営業を予定する。

 園内の総合施設棟「フルーツステーション」には、カフェレストラン、直売所、加工体験室を設ける。ホテルメトロポリタン仙台のシェフがプロデュースするカフェレストラン「LES POMMES(レ・ポム)」では、農園と地域の旬の食材をメインに使った料理やデザート、ドリンクのほか、季節の野菜を使った多種多様なおばんざい(総菜)と一緒に味わうスパイスカレー(1,100円~)、旬の果実を使ったスイーツ、サンドイッチやデニッシュなどを提供する。

 直売所「あらはまマルシェ」では、地域生産者が育てた野菜や果物、コメをはじめ、おにぎり、総菜、卵、調味料など、幅広い農産物や特産物を販売。荒井・荒浜産の果実・野菜を100%使ったコンフィチュール(7種類、900円~1,200円)も販売する。

 営業時間は、施設全体=10時~17時、直売所=10時~16時、カフェレストラン=10時~15時(レストランメニューは11時~)、イチゴハウス=10時~16時。火曜定休(イチゴハウスは火曜・金曜定休)。

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