宮城県産ブランド米「だて正夢」を使ったクラフトビール「だて正夢IPA」が現在、県内のスーパーや酒販店などで販売されている。
県と包括連携協定を締結しているカメイ(仙台市青葉区国分町3)と、「仙南クラフトビール」を製造する仙南シンケンファクトリー(角田市)が連携し商品化した。「『だて正夢』を広く周知すること」「地場原料を使用し、さらには地場企業で製造することにより宮城県を活性化すること」「コロナ禍による生だる販売(業務用)の落ち込みを踏まえた仙南シンケンファクトリーとの協業」を目的に、カメイが企画した。
原材料に麦芽とホップ、副原料に「だて正夢」を使い、スタイルはIPA。アルコール度数は6%。仙南シンケンファクトリーのビール工房で醸造し、約3000本の限定生産を予定する。
「コメのほんのりとした甘味とIPAの特徴であるホップのしっかりとした苦味。シトラス、果実味を思わせる華やかな香りが特徴。コメの甘味を引き出すため、麦芽の糖化工程にこだわった」と仙南シンケンファクトリー醸造長の岡恭平さん。揚げ物から刺し身まで幅広い料理に合うという。
2月1日から宮城県内と福島県内のスーパーや酒販店、百貨店など43店舗で順次取り扱いを開始。売れ行きは好調で、第1弾入荷分が完売し入荷待ちの店もある。
宮城県農政部みやぎ米推進課担当者は「クラフトビールを通じて『だて正夢』を広く知っていただき、ご飯以外でも『だて正夢』を楽しんでいただければ」と話す。
330ミリリットル瓶入り、価格は682円。