環境問題に配慮し、使い捨てプラスチック容器を使わないサンドイッチと総菜のテークアウト専門店「ing(イング)」(仙台市青葉区国分町1、TEL 022-796-8355)が肴町公園そばにオープンして2カ月がたった。
大町の生ハム・サラミ専門店「Salumeria Come Sta(サルメリア コメスタ)」(大町2)の姉妹店として10月6日に出店した。オーナーの千葉元気さんは「コロナ禍で世の中が大きく変わっていった時、テークアウトに特化したお店をやろうと思った。もともとコメスタでテークアウトをしていたこともあって、ずっと問題視していた容器のことを考えた店にしようと思った」と振り返る。
現在は紙製のテークアウト容器(1個50円)で販売している。いずれはガラス製の容器で提供し、返却すると預かり金が戻るデポジット制に切り替えていく予定。客が持参した容器に入れて販売も行う。
サンドイッチ(300円台~)は、食パンやカンパーニュ、チャバタ、フォカッチャ、ロールパンなどを使い、日替わりの具材を挟んだ6種類を並べる。ラインアップは、「ベーコンとタルタル」「ほうれん草とたまご」「生ハムとクリームチーズ」「メンチカツ」「エビアボカド」など。総菜(300円台~)は、イタリアンを中心に和風やアジアンなど日替わりで8種類。8種類を詰め合わせた「おそうざいセット」(700円)、サンドイッチ・総菜・サラダまたはスープをセットにした「ミニランチセット」(750円)、「ランチセット」(1,050円)も用意する。
自転車でのデリバリーにも対応。配達エリアは店舗から半径500メートルの範囲で、配達料は500円。範囲外も相談に応じる。
客単価は500円~1,000円。近くで働く会社員が多く利用しているという。「チラシを見て興味を持ってくださった方が容器を持参して来ていただくことも多くなってきた」と千葉さん。「生活の一部として利用してほしい。『おいしいものをもっとお得に』が一番で、それにちょっとだけプラスして環境について考えるきっかけの輪が広がれば」と期待を寄せる。
営業時間は11時~15時(商品がなくなり次第終了)。現在は週2、3日の不定期営業で、営業日はインスタグラムで知らせる。