東日本大震災で被災した企業の販路拡大や売り上げ貢献に取り組む「カイタク」(石巻市)が8月4日、宮城県内のご当地キャラクターをラベルにデザインしたサイダーの出荷を始めた。
新型コロナウイルス感染拡大による影響で県内外のさまざまなイベントが中止になり、宮城のご当地キャラの出番も激減したことから、「ご当地キャラの活躍の場をつくると同時に、宮城に来たくても来られない方に向けて宮城を届けたい」(カイタク代表の山野目真悟さん)と企画。県内20の企業・団体が賛同し、ご当地キャラ「むすび丸」「パタ崎さん」「ざおうさま」「ねじりほんにょ」「チョコえもん」「仙台弁こけし」「くらりん」「さくらっきー」「かみ~ご」などが参加した。
ラベルデザインは21種類を用意。山野目さんは「企画当初は8本ほどを予定していたが、欲張ってしまって21本になった」と笑顔を見せる。ラベルには各キャラクターのほか、宮城の山や田んぼ、海をイメージしたデザインをあしらった。
サイダーは清涼飲料水の製造販売を行う「トレボン食品」(仙台市宮城野区小田原2)が手掛ける。原材料は、果糖ぶどう糖液糖(国内生産)、炭酸、酸味料、香料。内容量は340ミリリットル。味は1種類。「昔懐かしいナチュラルな味のサイダー」と山野目さん。
販売目標は8本入り箱1000ケース。7月9日から予約受け付けを始め、北海道から鹿児島まで全国から注文が寄せられているという。初出荷となった4日は、全国に100ケースを出荷した。
「宮城に来られないのならば、こちらからお伺いしようというコンセプト。自宅で宮城を感じていただける商品ができたかなと思う。全国の方に楽しんでいただき、少しでも明るい話題になればうれしい」と山野目さん。「コロナが落ち着いたら、ご当地キャラたちが待つ宮城に遊びに来てほしい」と話す。
価格は送料込みで、おまかせ8本セット=3,240円、選べる8本セット=3,400円。みやぎ水産の日アンテナショップのオンラインショップで販売する。8月11日~16日はエスパル本館(青葉区中央1)1階エスパルスクエアで販売するほか、参加ご当地キャラのパネル展示も行う。開催時間は10時~20時。