阿部蒲鉾(かまぼこ)店(仙台市青葉区中央2)が5月20日、仙台名物「ひょうたん揚げ」のオンライン販売を期間限定で始めた。
ひょうたん揚げは、丸いボール状の蒸しかまぼこを甘みのある衣で包んで揚げた、同社オリジナルのアメリカンドッグ風スナック。「かまぼこを食べる機会が少ない若い方に、手軽に食べていただきたい」という思いから考案した。
1985(昭和60)年5月の「第1回 仙台青葉まつり」から毎年同祭に合わせて販売し、1994(平成6)年6月に本店で通年販売を始めた。現在はそのほか、JR仙台駅2階の「阿部かま ひょうたん揚げ店」と、楽天生命パーク宮城(楽天イーグルスホームゲーム開催時のみ)でも販売。「仙台の食べ歩き定番グルメ」として市民や観光客の間で定着し、本店では平日でも列ができ、多いときは1日4000本以上も売れるという。
新型コロナウイルス感染拡大で県境を越えた移動の自粛が求められる中、「SNS上ではファンの方々から『ひょうたん揚げを食べたい』という声をたくさん頂いていた」と同社販売企画グループの川瀬隆太さん。「自粛が続いている今だからこそ仙台の味を全国に届けたい」という阿部賀寿男社長の思いから、オンライン販売に対応したパッケージを急きょ用意した。
商品は揚げたてを急速冷凍した「ひょうたん揚げ」の6本セット。凍ったまま耐熱皿に移し、ラップをせずに電子レンジで約1分(500ワットの場合)温めた後、220度に設定したオーブントースターで約1分45秒焼き上げ、お好みでケチャップをかけて食べる。川瀬さんは「レンジで中まで温めてオーブンで外側をカリッと仕上げるのがお勧め。本店や仙台駅専門店ではケチャップを付けて提供しているが、自宅ではいろいろなトッピングでアレンジしていただければ。どのような食べ方をしていただけるのか当社としても楽しみ」と話す。
販売開始後から注文が相次ぎ、「県外の方からたいへん多くの注文を頂いており、初回と2回目の発送分はおかげさまで完売となった」と川瀬さん。「すでに届いた方から、SNSで『サクサクでおいしかった』『仙台の味が自宅で楽しめてうれしかった』などの声も頂いている」という。「日常に戻ったら、本店や仙台駅の専門店でもお買い求めいただければ」と呼び掛ける。
価格は6本入りで1,600円(送料別)。注文はオンラインショップと電話(TEL 0120-33-5541)で受け付ける。終了時期は未定。