丸森町産のコメを使ったクラフトビール「丸森ロケット」と「丸森ゴールド」の販売が仙台市内の百貨店で始まった。
丸森町の地域商社GM7が展開する地方創生ブランド「KAKERU PROJECT」の商品で、今年4月に発売した「丸森タンゴ」に続くクラフトビール第2、3弾となる。発売日は7月27日。
「丸森ロケット」は、「仙南クラフトビール」を製造する仙南シンケンファクトリー(角田市)のビール工房で醸造。商品名は、角田市のシンボル的存在であるJAXA宇宙センターのロケットから付けた。ラベルには、丸森町の名物である「猫神」をモチーフにした猫がロケットに乗り、宇宙を目指している様子がデザインされている。
アルコール度数は6%で、原材料の一部に角田産の麦芽や「ギャラクシー」という名前のホップ、丸森産のコメを使う。ビールタイプはBrutIPA。特徴について、GM7商品開発チームプロジェクトリーダーの谷戸由香さんは「栓を開けてすぐ、ホップのフルーティーで華やか香りが漂う。5つのホップを使って造られているので香りから楽しめ、しっかりとした味わいがありつつ突き抜けるドライ感で、後味はすっきり」と話す。
「丸森ゴールド」は、世嬉(せき)の一酒造(岩手県一関市)が手掛けるクラフトビールブランド「いわて蔵ビール」の工房で醸造。ネーミングは世嬉の一酒造がある中尊寺金色堂のゴールドから。ラベルデザインには丸森町の名物である猫神が、中尊寺金色堂を思わせる金色の屋根に乗って、幸せを手招いている様子をあしらった。
アルコール度数は5%で、ビールタイプはハーブエール。原材料の一部に丸森産のコメのほか、ユズ、サンショウを使う。「かんきつ系の爽やかな甘さが香りと味が特徴」と谷戸さん。
GM7では今後も「丸森」を冠した銘柄のシリーズ展開を検討。「地方のクラフトビールや丸森町のことを知っていただき、地域が盛り上がるきっかけになれば」と意気込む。
いずれも330ミリリットル瓶入りで、小売希望価格は600円(税別)。仙台市内の百貨店「藤崎」「仙台三越」の酒販コーナーのほか、「丸森物産いちば八雄館」(丸森町)で取り扱う。