「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」の「ウイニングイレブン」宮城県代表を決める予選会が8月3日、商業施設「泉パークタウン タピオ」(仙台市泉区寺岡6)で開かれた。主催はコナミデジタルエンタテインメント、日本サッカー協会、日本eスポーツ連合から成る実行委員会。
「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」は10月4日~6日に茨城県で開かれる「第74回国民体育大会『いきいき茨城ゆめ国体』」の文化プログラムとして初開催される。競技種目はプレイステーション4用ソフト「グランツーリスモSPORT」「eFootball ウイニングイレブン 2020(予選はウイニングイレブン 2019)」「ぷよぷよeスポーツ」の3タイトル。高校生までが対象の「少年の部」と年齢制限のない「オープンの部」を設け、各タイトル各部門で都道府県代表決定戦を行い本大会出場者・チームを決める。
「ウイニングイレブン」宮城県代表決定戦には少年の部2チーム、オープンの部は9チームによるオンライン予選を勝ち上がった4チームが出場した。同施設南館1階ノースコートに会場を設け、買い物客が見守る中で対決。ミヤギテレビ外賀幸一アナウンサーによる実況とベガルタ仙台クラブコーディネーター平瀬智行さんの解説を交え、ユーチューブで生中継も行った。
オープンの部の決勝に進んだのは「eコバルトーレ女川」と「teamTMY」。1回戦を4-1で制し攻撃力を見せ付けたeコバルトーレが前半を2-0で折り返す。後半34分、セットプレーからteamTMYが1点を返すとeコバルトーレ女川は守備を固め逃げ切りに入ったが、諦めずに攻め続けたteamTMYがアディショナルタイムで同点に追い付き、試合は延長戦へ。勢いに乗り逆転勝利を狙うteamTMYだったが、インターバルの間に気持ちを切り替え攻撃的な姿勢を持ち直したeコバルトーレが一挙4点を挙げて突き放し、6-2で国体への切符を勝ち取った。
eコバルトーレ女川はサッカークラブ「コバルトーレ女川」を運営するコバルトーレ(女川町)が6月に発足したeスポーツチーム。主将の佐竹司さんは試合後のインタビューで「今日戦ったチームの人たち、オンライン予選を戦った人たちの思いをしっかり茨城に持っていって、チーム一丸となって戦ってきたい。全国の人にコバルトーレの名前を知ってもらえる活躍ができれば」と意気込んだ。
少年の部は宮城県工業高サッカー部の2年生で構成するAチームと1年生のBチームが対戦し、Aチームが3-2で勝利。主将の大友歩夢さんは「もっと練習して、全国で1つでも多く勝てるように頑張りたい」と話した。