ホタルの特別展示「ホタルの杜」が6月1日から、仙台うみの杜(もり)水族館(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)2階企画展示室で開催される。
近い将来姿を消してしまうかもしれない絶滅危惧種の繁殖や生息環境保護の取り組みの一環として、近年減少しつつあるヘイケボタルとゲンジボタルの保全活動を行っている同館。
ホタル展示は、2015(平成27)年5月に閉館した旧マリンピア松島水族館(以下、松島水族館)で2012(平成24)年~2014(平成26)年に行われていた企画。松島水族館の閉館後、一度途絶えたホタル展示への取り組みを約5年ぶりに復活させた。
期間中、2階企画展示室にホタルの生息する環境を再現。仙台市太白区でホタル保全活動を行うNPO法人「笊(ざる)川ほたるの会」の協力を得て、同館で幼虫から育てたゲンジボタルとヘイケボタルの2種類を20~30匹展示するほか、各ホタルの生態や特徴、ホタル保全への取り組みなどもパネルで紹介する。
松島水族館時代から同企画を担当してきた相澤真哲さんは「子どもの時に見て以来何十年も見ていない大人の方には、久しぶりに見て、こんなに明るかったんだと感動してもらいたい。小さいお子さまには、こういった光を発光する生き物がいるんだと知ってもらえれば」と話す。
併せて、2階「クラゲのいやし」コーナーのタッチインタラクティブを期間限定で「ホタル」バージョンに変更。里山に飛び交う無数のホタルの映像をタッチすると花火に変化する演出を施す。
同館では今後も、地域の方々の協力の下、必要最小限の個体を採取し安定した飼育下繁殖による種の保存を目指していくという。
開館時間は9時~18時30分(最終入場は閉館30分前)。入館料は大人2,100円ほか。展示は6月30日まで。ホタルタッチインタラクティブは8月25日まで。