仙台の広瀬川宮沢緑地(仙台市若林区堰場)で8月8日~10日、「仙台笹舟プロジェクト」が開催されている。
同イベントを主催するのは、カメラマンやイラストレーター、ウェブデザイナー、造形作家などによるものづくり集団「NPO笹舟」(仙台市若林区弓ノ町)。メンバーの1人が冒険家・石川仁さんによる葦(アシ)船作りのワークショップに参加したことがきっかけで、「仙台ならではの材料を使い、自分たちでもオリジナルの舟を作りたい」という思いからプロジェクトを企画。「仙台七夕まつり」にちなんで舟の材料には「笹」を選んだ。2004年からの開催で、今年が3回目。昨年は延べ150人が参加した。
プロジェクトは「自然とふれあう」「みんなでつくる」「あそびと冒険」「循環」の4つのテーマで構成され、1年間を通して行われる。今回はその中の「みんなでつくる」「あそびと冒険」を実践。8日から9日にかけ、笹とロープだけを使用して笹舟を1艘(そう)製作。9日午後からは実際に笹舟に乗って川下りを行っている。
同NPO代表の布田直志さんは「自分たちで舟を作って、その舟に乗るというのは、実はそれほど難しい技術はいらない。必要なのはたくさんの人の力。作ることを楽しんでもらいながら、自分たちが住んでいる土地の自然に対する意識を高めてもらえれば」と話す。
期間中は巨大竹ドームとネイティブアメリカンの移動式テント・ティピも用意し、舟作りのほかにも「音作りワークショップ」「竹箸(はし)屋台」「火起こし・ヨーヨー釣りワークショップ」などの催しを行っている。
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