仙台うみの杜(もり)水族館(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)は10月13日、2階「世界のうみ」のアメリカコーナーをリニューアルし、新体験エリア「The Amazon Life ~水辺の生きものたち~」をオープンした。
開業4年目を迎えた同館では、美しさ・環境と生態・行動・エンターテインメント・季節感など、これまで以上に見せ方にこだわった展示を行う「魅せる水族館」プロジェクトを展開。取り組みの一環として今回のリニューアルを行った。
「水槽を飛び出した行動展示や、生き物の生活環境を再現するなど、見せる展示にとことんこだわった」という同エリア。天窓から差し込む自然光を生かし、木々の間から木漏れ日が差すような空間演出と川や鳥、虫の音の演出を加え、アマゾンの生活環境を再現。空間を立体的に演出し、ジャングルの水辺で生き物に出会うような臨場感をつくり出した。
新たに亜熱帯地域に生息するアカハナグマとグリーンイグアナも仲間入り。木登りが得意なアカハナグマに合わせ、アマゾン川の魚たちが泳ぐ水槽上部には多数の木を配置したほか、観覧エリアの頭上にはつり橋を架ける。グリーンイグアナは展示エリアの仕切りを極力なくし、手を伸ばせば届きそうな臨場感にこだわる。
今後は、「アカハナグマのお散歩タイム」や、来館者が直接餌やり体験ができる「ハンドフィード」も実施予定。既存のアマゾン川水槽にもシルバーアロワナやナマズの仲間を新たに搬入し、魅力アップを図るという。
和田淳太副館長は「生き物たちの息遣いが感じられる距離感での展示を目指した。生き物たちが慣れてきたら近い距離で見ることができるので、お楽しみいただければ」と呼び掛ける。
営業時間は9時~18時30分(11月5日からは17時30分まで、最終入場は閉館30分前)。入館料は大人2,100円ほか。