宮城県美術館(仙台市青葉区川内元支倉、TEL 022-221-2111)2階展示室で現在、特別展「ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法」が開催されている。
「いのちが吹き込まれた瞬間」をコンセプトに、ミッキーマウスの誕生から約90年にわたるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの歴史をひもとく同展。東京を皮切りに大阪、新潟を巡回し累計約70万人を動員。宮城は国内最終会場となる。
会場は、「動き出すいのち~重力をもつキャラクターたちの誕生~」「魔法のはじまり~あくなき研究と開発の日々~」「魔法の使い手たち~表現の多様化とひろがる世界観~」「新たな次元へ~デジタル、ミュージカルの海へ~」「つながるいのち~多様な社会や地球の未来に向けて~」の5章で構成。
ミッキーマウスの誕生作となった「蒸気船ウィリー」(1928年)をはじめ、「白雪姫」(1937年)、「ダンボ」(1941年)など初期の作品から、「アナと雪の女王」(2013年)、「ズートピア」(2016年)、「モアナと伝説の海」(2016年)に至るまでの、原画、ストーリースケッチ、キャラクター設定シート、コンセプトアート、マケットなど約500点を展示。今年12月21日から全国公開される最新作「シュガー・ラッシュ:オンライン」のコンセプトアートも紹介する。
同展の企画制作を手掛けたウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリーのアートエキシビション兼コンサベーションマネジャーのクリステン・マコーミックさんは「映画製作のプロセスの中で生まれた作品を垣間見ることのできる希少な機会。キャラクターが作り上げられていく最中のキャラクタースケッチや、物語を作り上げる途中で作製されたスケッチなど、映画製作のプロセスを体感いただける内容となっている」と話す。
「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで製作された映画の代名詞である芸術性・職人の技・革新性を体験いただけると思う。ディズニーの多数のアーティストの手によって生み出されたアート作品を一つ一つご覧いただくことで、ディズニー映画に対していままでとは違ったつながりを感じていただければ」と来場を呼び掛ける。
開館時間は9時30分~17時(7月~8月の金曜・土曜・祝前日、8月6日~8日は19時まで、入場は閉館30分前まで)。月曜休館(7月16日、8月6日、9月17日・24日は開館、7月17日、9月18日・25日は休館)。観覧料は、一般=1,500円、学生=1,300円、小・中・高校生=750円。9月30日まで。