エコキャンプみちのく(川崎町)で2日間にわたって開かれた野外音楽フェス「ARABAKI ROCK FEST.18」が4月29日、閉幕した。
春の野外フェスとして全国的に高い認知度を誇る同イベント。今年は2日間で100組以上のアーティストが出演し、全7ステージで約100のライブを展開。2日間とも快晴に恵まれ、過去最多の延べ5万5000人(28日=2万7000人、29日=2万8000人)を動員した。
28日は同フェス初出演となった布袋寅泰さんが「陸奥(みちのく)」ステージに登場。「随分前からアラバキは日本一のフェスだと聞いていた。やっとこのステージに立っている。今日はロック日和の晴天。最高の日にしたいという思いが天に届いた」と喜び、「スリル」「POISON」「BE MY BABY」「NO. NEW YORK」「バンビーナ」など、BO∅WYやCOMPLEX時代のナンバーも交え8曲を熱演。「またいつか、太陽のようなみんなの笑顔に会いに来たい」と会場に呼び掛けた。
29日に同ステージで大トリを飾ったのは、デビュー30周年を迎えたロックバンド・エレファントカシマシ。「エレファントカシマシ THE FIGHTING MAN -30 years of Fight-」と題し、菅原卓郎さん(9mm Parabellum Bullet)、田島貴男さん(ORIGINAL LOVE)、TOSHI-LOWさん(BRAHMAN)、仲井戸麗市さん、村越“HARRY”弘明さん、山田将司さん(THE BACK HORN)、yuiさん(FLOWER FLOWER)をゲストに迎えセッションを行った。
「桜の花、舞い上がる道を」「風に吹かれて」「悲しみの果て」「ガストロンジャー」などの代表曲やRCサクセションの名曲「君が僕を知ってる」などアンコールを含め17曲を熱演。この日は満月の前日で、「今宵の月のように」「月夜の散歩」ではボーカルの宮本浩次さんがステージ正面の空に浮かぶ月を指さしながら歌い上げる場面も。予定を超える約2時間にわたるステージをセッション名にも使われた「ファイティングマン」で締めくくると、感謝を込めてゲストアーティストの名前を連呼しながらステージを下りた。