仙台市若林区の「せんだい農業園芸センター みどりの杜(もり)」(仙台市若林区荒井字切新田、TEL 022-288-0811)の梅園で1月5日、梅が開花した。
毎年3月下旬に見頃を迎え、4月上旬にかけて大勢の市民の目を楽しませている同センターの梅。現在、「臥龍(がりゅう)梅」「蘇芳(すおう)梅」「寒紅梅」「滄溟(そうめい)の月」など、約60種200本を栽培している。
中でも、仙台藩主伊達政宗公が文禄の役に出陣した際、朝鮮から持ち帰り若林城(現在の宮城刑務所)に移植したと伝えられている梅の木の2世「臥龍梅」は、同センターの梅園の中でも「特に親しまれている存在」だという。
今回開花したのは、同センター内にある「冬至梅」。同センター広報担当者によると、職員が園内を巡回中に発見し、3輪ほどの開花を確認した。その後、「都錦」1本と品種不明の白梅1本でさらに開花が見つかったという。「一足早い春の訪れを感じに、梅の花をご覧にお越しいただければ」と呼び掛ける。
開園時間は9時~16時。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入場無料。開花状況に合わせ、3月ごろに「梅を観(み)る会」を開く予定。