仙台市内飲食店が現在、仙台産「今朝採り枝豆」を提供している。
市では生産者や流通業者、関係機関の協力の下、仙台産枝豆の高付加価値化により農業者の収益向上を図る取り組みとして、2013年度から「仙台枝豆プロジェクト」を展開。生産方法、流通システムを確立し、高品質な枝豆を提供する仕組みの構築により仙台産枝豆をブランド化し、特産品にすることを目指す。
同プロジェクトの一環として昨年、市内34の飲食店で「今朝採り枝豆」を期間・数量限定で提供した。通常は消費者に提供するまで2日ほど要するが、市内の農地で朝収穫した枝豆を低温管理して飲食店へ配送し、当日中に提供。同プロジェクト担当者は「収穫から提供までの時間をできる限り短くすることで、鮮度が落ちやすい枝豆を採りたてのおいしさのまま提供できる。生産地と消費地が近い仙台市の強みを生かした取り組み」と話す。
今年は、一番町エリア、国分町エリア、仙台駅前エリア、その他(青葉区・泉区・宮城野区・太白区)の飲食店や直売所など、60店舗(7月23日時点)が参加。ゆで枝豆や焼き枝豆、枝豆を使ったアレンジメニューなどを提供している。
主な参加店舗は、「土龍 mogura」「肉男(ミートマン)仙台」「フランス食堂オ・コションブルー」(以上、青葉区一番町4)、「炙屋(あぶりや)十兵衛 S-PAL店」「立呑(たちのみ)えびすけ」「キリンビアフェスタ」(中央1)、「いろり酒場 たら福」(中央3)、「簾(れん)の家」(太白区長町南3)、「キリンビアポート仙台」(宮城野区港2)など。枝豆の品種や提供メニュー、提供日は店舗により異なる。
同担当者は「枝豆は常温だと半日で甘みが半減するといわれ、本当に甘くておいしい枝豆は農家の特権だった。この機会に本来のおいしさをお楽しみいただければ」と呼び掛ける。
提供期間は10月中旬までを予定。