仙台の老舗酒販店に日本酒スタンディングバー、飲み比べセットも

「菅原酒店」内に新たに併設された日本酒スタンディングバーと同店の前田尚養さん

「菅原酒店」内に新たに併設された日本酒スタンディングバーと同店の前田尚養さん

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 仙台・一番町四丁目商店街の入り口にある「菅原酒店」(仙台市青葉区一番町4、TEL 022-222-6381)の「日本酒スタンディングバー」がにぎわいをみせている。

たばこの品ぞろえは約400種類に及ぶ

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 同店は1895(明治28)年創業の老舗酒販店。「116年間この場所で酒屋をやってきたが、街角で酒を買う人が少なくなり、『たばこ屋』『宝くじ屋』としてのイメージが強くなっていた」(同店の前田尚養さん)ことから、「原点である酒にこだわった」リニューアルを昨年11月に実施。店内にバーカウンターを新たに設け、今年1月から日本酒専門のスタンディングバーとして営業を始めた。店舗面積は約5坪で、8人ほどが入れる。

 「若い世代の蔵元が増えてきており、これまでとはまた違ったうまさの日本酒を作っている。それを広く伝えていきたい」と前田さん。その時々の「おすすめ」銘柄を中心に常時約10種類をそろえている。現在のラインアップは宮城の「雪の松島純米」(420円)、「宮寒梅美山錦純米吟醸」(480円)、岩手の「あづまみね純米吟醸」(480円)、新潟の「村祐純米大吟醸 生原酒亀口取り」(580円)など。1杯は90ミリリットルで、「香りをより感じられるように」と酒に合わせて3種類のワイングラスで提供する。

 3酒飲み比べセット(880円)や「SAKEサングリア」(480円)、「和製シャンパン すず音」(580円)のほか、同所にかつて「エビスヤビアホール」があったことにちなみ、「琥珀エビス」(500円)も用意。つまみとして、えごま豚のソーセージ、笹かま、シシャモ、カマンベールチーズ、ミックスナッツなどの自家製スモーク(280円~)も提供する。

 客単価は1,300円。利用客の男女比は4:6で女性が多い。30~50代を中心に、地元客のほか「県外から出張や観光で来ている方の利用も多い」という。「待ち合わせやサクッと飲みたい時など、街角の憩いの場所として気軽に使ってほしい」と前田さん。「商店街の活性化にもつながれば」とも。

 営業時間は、スタンディングバー=17時~23時、酒・たばこ・宝くじ販売=9時~23時。スタンディングバーのみ日曜・月曜定休。

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