アイリスオーヤマが「緊急地震速報機」-コストダウンで低価格実現

アイリスオーヤマが発売した「緊急地震速報機」

アイリスオーヤマが発売した「緊急地震速報機」

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 生活用品製造・卸業のアイリスオーヤマ(仙台市青葉区五橋2)は8月21日、「緊急地震速報機」を発売した。

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 同商品は、気象庁から地元FM局を通して放送される「緊急地震速報」を自動受信し、地震発生を音声で知らせるもの。同社広報室の得野誠久さんは「市場にはインターネットで地震速報を配信するものがあったが、月額料金や装置が高価で普及しておらず、せっかくの地震速報があまり認知されていないと感じた。また、既存の地震速報機では寝ている時間など聞き逃してしまうこともあり、実用性においても問題があると考えていた」と開発の経緯を話す。

 商品は、幅16センチ、奥行き10.6センチ、高さ3.8センチの手のひらサイズ。緊急地震速報を知らせる音量は、地下鉄の車内放送と同程度の最大85デシベル。ラジオ放送からの緊急地震速報を受信するためランニングコストは不要で、「お住まいの地域のラジオ局にチューニングして音量を調節し、セットボタンを押すだけで簡単に設置することができる」という。

 価格はオープンプライスで、実勢価格は8,000円前後。得野さんは「一家で複数台購入することを想定し、無理なく購入できる価格に設定した。余分な機能を徹底的に落とし、電子部品も低価格になるように簡素化することでコストを切り詰めた結果、必要な機能と価格を両立することができた」と説明する。初年度の販売台数目標は4万台。あらゆる世帯が対象だが、「特に小さなお子さまやお年寄りがいる家庭をメーンターゲットに考えている」という。

 宮城県では今後30年以内にマグニチュード7.5前後規模の「宮城県沖地震」が99%の確率で起きるとされる。得野さんは「ぜひ皆さまの防災にお役立ていただければ」と呼びかける。

 全国のホームセンターや量販店のほか、同社オンラインショップでも販売する。

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