仙台市地下鉄東西線の荒井駅近くに5月3日、エンターテインメントライブホール「仙台GIGS(ギグス)」(仙台市若林区荒井字矢取東)がオープンする。運営はギグス(若林区伊在字屋敷)。
鉄骨造り2階建てで、客床面積は1階=418平方メートル、2階=192平方メートル。スタンディングで最大1560人を収容する。
音楽ライブをはじめ、プロレスや格闘技、ファッションショー、会議やシンポジウム、展示・見本市、物産・フード・地域イベントなど、さまざまな用途での利用に対応。荒井駅から徒歩1分のアクセスの利便性から県内外からの来場を見込む。初年度の年間稼働目標は、2012年に東口から撤退した「Zepp Sendai」の最終年間稼働日数と同程度の120日。
場所は産電工業(泉区八乙女中央1)が建設中の「アライライブホール(仮称)」内で、施設南側が仙台ギグス、北側には商業施設10店舗が入居する予定。
1月31日には仙台市役所で立地表明式が行われた。ギグスの島貫秀行社長は「一番こだわったのは防音と防振。防音はオールナイトのイベントをやっても近所の皆さまに騒音でご迷惑がかからない構造、防振は1560人が2時間ジャンプをしても周りの土地には伝わらない構造になっている。地域の皆さまから、できてよかったと言われるような施設運営をしていきたい」と話す。
奥山恵美子仙台市長は「(地下鉄東西線の)東エリアにも地下鉄に乗って行ってみたいと思わせるようなワクワクするエンターテインメントの施設が欲しいというのが願いだった。仙台市としてもいろいろな催しに使わせていただき、東の地区を盛り上げる起爆剤になるよう頑張っていきたい」と意欲を見せる。
こけら落とし公演は仙台出身のエンターテインメント集団「白A」。演出家のcocoonaさんは「育ててもらった仙台でパフォーマンスができることを大変うれしく思う。恩返しができるように、荒井の街づくりや復興のお手伝いができれば」と意気込む。「僕たちの持っているテクノロジーと新しい設備機能をフル活用して、誰も見たことがないような新しいパフォーマンス、エンターテインメントを披露できれば」とも。