東日本大地震の被災地支援を目的とするご当地ヒーロー「東北合神(がっしん)ミライガー」が、宮城県内でのショー展開に向けて準備を進めている。
企画したのは、秋田県でトレーニングジムやイベント運営会社を経営する海老名保さん。「超神ネイガー」(秋田)、「岩鉄拳チャグマオー」(岩手)、「琉神マブヤー」(沖縄)、「浪速伝説トライオー」(大阪)などの運営・プロデュースを手掛けてきた海老名さんが、「東北6県の団結をメッセージとしたヒーローのプロジェクトを通じて、子どもたちに元気を伝えたい」と2011年4月に構想を開始。10月から制作を本格始動した。
コンセプトは「郷土愛」「団結」「あきらめないこと」。ヒーローの全身を覆うプロテクターには、「独眼竜政宗」(宮城)、「なまはげ」(秋田)、「ねぶた」(青森)、「チャグチャグ馬コ」(岩手)、「白虎隊」(福島)、「月山の修験者」(山形)と、東北6県の文化や祭りをデザイン。生態系に悪影響を及ぼす外来種の生物をモチーフとした悪役軍団「ガラシャー帝国」に、東北の地図をかたどった剣「一致団結・東北六剣」などの武器で挑む。
2月に秋田でデビューを果たし、3月には東京と仙台で子どもたちと触れ合った。「東北をヒーローの聖地にする意気込みでストーリー展開、キャラ展開に全力を尽くしていきたい」と海老名さん。ゴールデンウイークから宮城県を中心にショーを展開していく予定で、各種イベントやグッズ販売による版権料の全額を震災孤児に寄付する。