東日本大震災で被害を受けた仙台空港(名取市)で7月25日、国内線定期便の運航が4カ月半ぶりに再開した。
同空港は震災による津波で滑走路を含むほぼ全ての施設が水没し、閉鎖した。4月13日に一部機能を回復し旅客機の運航を臨時便のみで限定的に再開し、その後も電源設備やターミナル施設の復旧作業を進め同日、震災前とほぼ同じ水準となる国内8路線・定期便41往復の運航を再開したもの。
定期便再開を記念して、旅客ターミナルでは各種イベントが開催される。7月25日・26日に「ゆりあげ港朝市とエアライングッズの販売」を行うほか、27日までは空港内の対象店舗の商品を20%引きにする「復興感謝キャンペーン」を実施(一部商品除く)。同日より当面の間、航空会社に寄せられた復興応援メッセージや千羽鶴などを展示するほか、ターミナルに毎夏に飾られる七夕飾りも設置する。
施設の整備作業は引き続き行われるが、震災による地盤沈下がみられることから一部の土地のかさ上げや排水機能の強化なども課題となっている。空港の完全復旧は9月を予定。(取材協力=みんなの空港新聞)