仙台・長町のフラワーショップ「花創作 苺(いちご)いちえ」(仙台市太白区長町5、TEL 022-398-7241)が近隣の主婦を中心に人気を集めている。
生花仲卸業を行う東園生花(宮城野区苦竹)のアンテナショップとして今年9月にオープンした同店。開店に向けて2008年に東北芸術工科大学と共同でデザインコンペを行い、当時学生だった渡部侑希さんの案「えんがわのある花屋さん」を採用。コンペから2年がたち、すでに市内の建築設計事務所に就職していた渡部さんは休日などを利用して案のブラッシュアップや設計監理を行い、約1カ月で竣工した。
店舗面積は約20坪。明るい木目を基調としたナチュラルな雰囲気が特徴の店内に、色とりどりの花が顔をそろえる。花への影響を考え、照明には発熱の少ないLEDを使用。「『一期一会』の出会いを大切にしたい」との思いから、利用客が待ち時間やコミュニケーションに利用できるテーブル席やソファも置いた。
切り花(105円~)は常時約50種類、観葉植物(525円~)は常時約20種類を用意。生花や造花のアレンジメントも行い、過去に手掛けた約800作品の画像はiPadに収録。利用客が閲覧して好みの形やイメージを選ぶことができる。
オープン後は近所の主婦やOLなど女性客を中心に20~70代の幅広い層が利用。リピーターや男性客も増えているという。同社の高橋勝巳社長は「1本の花を家に飾ることで部屋の雰囲気が少し変わって見えたり、感謝の気持ちや言葉と一緒に花を1本添えるだけで伝わり方が違ったりする。そうしたことも提案していければ」と話す。
営業時間は10時~19時。