3セク運営「仙台空港アクセス鉄道」に市民ら1,000人試乗

駅員の指示に従って新車両に乗り込む参加者。4日10時30分ごろ、宮城県名取市の仙台空港駅で

駅員の指示に従って新車両に乗り込む参加者。4日10時30分ごろ、宮城県名取市の仙台空港駅で

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 3月18日に開通する仙台空港アクセス鉄道の開業に先がけて4日、一般試乗会が行われ、1,000名の参加者が新しい車両の乗り心地を確かめた。

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 試乗会は当初、定員500人の予定で募集を行ったが、予想を大幅に超える13,112名の応募があり急きょ定員を倍増。宮城県内を中心に東北近県、さらに関東や愛知県、岡山県など遠方からの応募もあったという。仙台空港駅長の菊地昇さんは「大々的な宣伝なしでこれだけの応募が集まり、オープンに向けての期待を感じた」と話していた。

 仙台空港アクセス鉄道は1日上下計80本(40往復)運行。快速17分、各駅停車24分で仙台駅と仙台空港を結ぶ。仙台駅~名取駅間はJR東北本線に乗り入れ、名取駅からの新線区間に杜せきのした駅、美田園駅、仙台空港駅を新設。沿線では新駅を中心に、仙台空港臨空都市「なとりりんくうタウン」の開発が進んでいる。

 鉄道の運営は宮城県、仙台市、名取市、岩沼市、JR東日本、七十七銀行ほか全113団体が出資する第3セクターの仙台空港鉄道(宮城県名取市増田関下266)が行う。建設費349億円、総事業費は416億円。1日1万人の利用者を想定し、開業後30年目での黒字転換を見込んでいる。

 試乗会を終えて菊地駅長は「ここまでは予定通りこぎ着けることができた。あとは人的なサービスをより洗練して仕上げていきたい」と開業までの意気込みを語った。「まずは一度ご利用いただいて、お気づきの点は声をかけてほしい。利用者の声を生かしてサービス向上に努めていきたい」とも。

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