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宮城大「デザインスタディセンター」にグッドデザイン賞 地域との共創に評価

「未来とともにある『テマヒマ』の暮らし」をテーマに昨年度展開したプログラムのフィールドリサーチ(写真提供=宮城大)

「未来とともにある『テマヒマ』の暮らし」をテーマに昨年度展開したプログラムのフィールドリサーチ(写真提供=宮城大)

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 日本デザイン振興会が10月16日に発表した「グッドデザイン賞」に「宮城大学デザインスタディセンター」が選ばれた。

オープンレクチャーの様子

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 宮城大(大和町)が対象を学内に限定せず、県内の学生、企業、クリエーター、自治体職員、地域住民と共にデザインを考える教育研究プラットフォームとして2021年に開設した宮城大学デザインスタディセンター。「デザインの視点から東北の地域資源を探索し、その価値を再評価・創造すること」を大きなテーマとし、さまざまな分野のゲストを招き、レクチャー、フィールドワーク、制作、ディスカッションなどを通して、テーマについての理解やデザイン思考への理解を深める機会を提供してきた。

 同センターの運営に関わる同大事業構想学群准教授の佐藤宏樹さんは「ここで言うデザインは、一般的に想像されるグラフィックデザインに限らず、社会を観察することで問題を発見して、それを解決に導くプロセスも含めた広義のデザイン」と説明する。「社会にあるさまざまな問題を深く観察して、望ましい未来をつくっていくことにデザインを活用していこうという機運が高まっているが、それをローカライズ(地域化)して、フィールドワークを通して気付いていない地域の魅力や課題を改めて掘り起こすのが特徴」とも。

 グッドデザイン賞審査委員からも、「産学官の軽やかな連携によって大学の枠組みを拡張し、新しい学びの場を創出している。一次産業に近いフィールドを対象とし、地域資源と密接に紐(ひも)づいた活動を継続的に行っている」(原文ママ)との評価を受けた。

 「自分たちが意図しているところをしっかりと評価してもらい、うれしく思っている」と佐藤さん。「地域に開いてはいるが、まだ学内からの参加が多いので、より広くいろいろな価値観を持っている人が集まって共に学べる、属性や年齢にかかわらず自由に議論できる場にしていきたい」と意気込みを新たにする。

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