水産加工製品の製造販売を手がける「木の屋石巻水産」(石巻市)が9月1日、仙台名物の牛たんを使った缶詰「牛たん粗挽(び)きスパイスカレー煮込み」の販売を始めた。
2020年9月に第1弾商品となる「牛たんデミグラスソース煮込み缶詰」を発売した同社。牛たんのジューシーな食感とソースの味わいを追求し5年かけて開発したという商品で、土産物として人気を集めこれまで60万缶を売り上げている。
好評を受け、第2弾の「牛たん粗挽きスパイスカレー煮込み」を開発した。同社広報の大田桃歌さんは「夏から秋の暑い時期に合わせた牛たんの商品開発が始まり、スパイスの利いたカレー味がぴったりなのではと、方向性が決まった」と話す。
カレーはトマトベースで、熟成させた厚切りの牛たんに、殺菌のための高温加熱で風味が飛ばないいように粗びきのスパイスを合わせた。「トマトをはじめとする野菜や果実のペーストがふんだんに使われたカレーソースはさらっとしており、牛たんのうまみ、コクを引き立てている」と話す。
「牛たんデミグラスソースが甘めの味付けなのに対し、かなりスパイシーに仕上げている。中身を温めてもらってそのままご飯やナンに合わせられる」とも。「お土産としてだけでなく、日々のプチぜいたくご飯としても利用してもらえれば」と呼びかける。
内容量は170グラム(固形量80グラム)。同社オンラインストアでの価格は900円。同社美里町工場直売所(美里町)、「おみやげ処(どころ) せんだい」(仙台市青葉区中央1)、「みやぎ・みちのくカイタク市場」(中央2)、「いしのまき元気市場」「道の駅 上品の郷」(以上石巻市)、「シーパルピア女川 ハマテラス」(女川町)で取り扱う。