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仙台市のデザインマンホールコンテスト、応募低調 受賞作は実際に1年間設置

仙台市下水道マスコットキャラクター「かんたくん」と一体になって応募を呼びかける下水道経営部経営企画課庶務係の戸崎嗣也さん(同課提供)

仙台市下水道マスコットキャラクター「かんたくん」と一体になって応募を呼びかける下水道経営部経営企画課庶務係の戸崎嗣也さん(同課提供)

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 仙台市下水道フェア実行委員会が今年初めて企画した「下水道デザインマンホールコンテスト」の応募作品数が伸び悩んでいる。締め切りまで10日を切り、実行委員会は「作品が街の一部になる」と応募を呼びかけている。

「仙台デザインマンホールプロジェクト」 過去には「ジョジョの奇妙な」マンホールも

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 下水道のPRとシティーセールスを目的に、2016(平成28)年度から「仙台デザインマンホールプロジェクト」と題し、地域の特色を生かしたデザインマンホールの設置に取り組んでいる仙台市。これまで在仙プロスポーツチームや仙台ゆかりのアニメ作品などとコラボしたデザインマンホールを展開している。

 より多くの人に下水道に関心を持ってもらおうと、本年度初めて一般向けのコンテストを企画した。最優秀賞と小中学生対象のジュニア賞に選ばれた各1作品は実際に製作し、来年3月以降から約1年間、仙台市中心部に設置する。

 実行委員会事務局を置く市建設局下水道経営部経営企画課の主幹兼庶務係長千葉玲子さんは「コロナ禍前は絵画コンクールを行っていたが、せっかく下水道が持つマンホールふたという素材を生かして独自性を出したいと考えた」と話す。

 8月1日に募集を始めたが、1カ月半が過ぎた現時点で応募は30点ほどにとどまっている。市政だよりや市のウェブサイト、地下鉄の地域情報ボードで広報し、小中学校や市内の施設、デザイン系の学部がある大学などにチラシも配布したが、初めての企画ということもあり認知が広がっていないと考えられる。

 千葉さんは「入賞者2人の方のデザインは実際のマンホールふたとして約1年間市内に設置されるので、その間はいつでも見ることができる。自分の作品が街の一部となるかもしれない機会なので、応募してもらえれば」と呼びかける。

 市内に在住または通勤・通学している小学生以上が対象。テーマは自由。デザインに写真や文字、市章は使えない。応募用紙は市のウェブサイト、市役所、各区役所で配布。市建設局経営企画課への郵送、電子メール、持参で受け付ける。1人2点まで。締め切りは9月29日。選考結果は12月に発表予定。

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