宮城県を舞台にしたスポーツ漫画「ハイキュー!!」のキャラクターを描いたモニュメントが8月19日、カメイアリーナ仙台(仙台市体育館、仙台市太白区富沢1)南側玄関脇に設置された。
「ハイキュー!!」は、岩手県出身の漫画家・古舘春一さんによる高校バレーボールを題材とした作品。県立烏野高校バレーボール部に所属する日向翔陽がかつての部の大エース「小さな巨人」を目指し、「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター影山飛雄をはじめとしたキャラクターたちと共に切磋琢磨(せっさたくま)し成長する姿を描く。作中には仙台市体育館をはじめ市内のスポットが登場する。テレビアニメ化や舞台化もされ、コミックスの累計発行部数は5500万部を超える。
仙台市は「新たな層にも本市の認知度拡大を図ること」を目的として本年度、新たに「仙台観光特使」を創設した。市にゆかりのある漫画・アニメのキャラクターや団体、映画の登場人物に委嘱し、観光PRに協力してもらうもので、同作の日向翔陽と影山飛雄が第1号として就任した。
モニュメントは仙台観光特使就任を記念して設置。ガラス製で、幅1.41メートル、高さ2.19メートル。古館さんが描き下ろした日向と影山のイラストがあしらわれている。市文化観光局観光課担当者によると、設置後、作品のファンが国内外から1日平均50人ほど訪れ、写真撮影などを楽しんでいるという。
郡和子市長は「本市の魅力発信の強力なサポーターとしてお二人にご協力いただくことで、作中に出てくるスポットを訪ねる聖地巡礼による新たな観光客の獲得など、交流人口の拡大の取り組みをさらに進めていきたい」と意気込む。