1970年代の仙台の音楽文化をレコードで振り返る「仙台レコード展 ~レコードと歩く、昭和の仙台まち文化史~」が2月17日、「日立システムズホール仙台」(仙台市青葉区旭ヶ丘3、TEL 022-276-2110)3階ギャラリーで始まった。主催は市青年文化センター(仙台市市民文化事業団)、企画・資料協力は仙台まち文化研究所。
市青年文化センターが所蔵する約2万4000枚のレコードの中から、1970年代のヒット曲や映画音楽など、邦楽・洋楽合わせて約240枚のレコードジャケットを展示。1979(昭和54)年当時に市内にあったレコード店や音楽喫茶などの地図も合わせて紹介する。
市青年文化センター管理運営課課長の丹野和明さんは「レコードが一番元気だった時代、皆さんに愛された時代の1970年代にスポットを当てた。今はインターネットを通じてすぐに音楽を楽しめるが、当時は店に行ってレコードを買わなければいけなかった。どんなレコードがあるのか知りたい時は本屋で情報収集したり、音楽喫茶に行ったり、街中に出向いて音楽を楽しむというのが一つの在り方だった」と振り返る。「レコードジャケットを当時の仙台の情報と合わせて展示することで、皆さんの記憶をより呼び起こせるのではないかと考えた」と話す。
1970年代に人気を博したTBCラジオ(東北放送)の深夜番組「AMO東北ヒットパレード」のヒットチャートやリスナーからのリクエストはがき、仙台市歴史民俗資料館蔵の「家具調ステレオ」(1950年代後半)や「てんとう虫 レコードプレーヤー」(1970年代)も展示。土曜・日曜・祝日には、約100枚のレコードの中からリクエストできる「あの曲をリクエスト!」(12時~14時)や、「レコード初体験コーナー」(15時~17時)の企画も行う。
丹野さんは「時代の空気感や個人的な思い出を呼び起こせる展示になっている。当時を思い出して懐かしんでもらうのはもちろん、レコードを知らない若い世代の方がレコードに親しむきっかけになれば」と期待を寄せる。
開催時間は9時~19時。入場無料。今月26日まで。